カルヴァーリョ総督大橋開通40周年記念展はじまる=マカオ半島とタイパ島を結ぶ最初の橋

マカオ半島と沖合に浮かぶタイパ島を結ぶ3本の橋のうち、最初に架けられたカルヴァーリョ総督大橋(嘉樂庇總督大橋)が、今年(2014年)10月に開通40周年を迎えた。また、今年はこの橋の設計を担当したポルトガルの著名建築家、エドガル・カルドゾ氏の生誕100年にあたる。

この2つを記念した記念写真展(見学無料)が11月25日から29日までの5日間、マカオ・南灣大馬路にあるルイ・クーニャ財団ギャラリーで開催されている。主催はマカオ土木技師学会。

カルヴァーリョ総督大橋はポルトガル統治時代の1970年に着工、1974年10月に開通した。長さは2570メートル、橋幅は9.2メートル、海面からの高さは最高35メートル。開通当時、世界最長の海上鉄筋コンクリート連続橋だった。名称の由来はジョゼ・マヌエル・デ・ソウザ・ファロ・ノーブレ・デ・カルヴァーリョ第121代マカオ総督から。地元マカオではマカオ・タイパ大橋の名で呼ばれることが多い。

橋が出来る以前は、マカオ半島とタイパ島の間の移動手段はフェリーが中心で、往復2時間かかったという。橋の開通後、タイパ島の開発が一気に進んだ。

その後、需要の高まりを受け、1994年の友誼大橋、2004年に西灣大橋がカルヴァーリョ総督大橋を挟んで東西にそれぞれ開通し、マカオ半島とタイパ島の間を結ぶ橋は3本体制となった。現在、第4ルートとして、友誼大橋の東側に海底トンネルを建設する計画が検討されている。

マカオ半島とタイパ島を結んだ最初の橋、カルヴァーリョ総督大橋が2014年10月に開通40周年を迎えた=マカオ半島新口岸のウィンマカオ前からタイパ島方面を望む—本紙撮影

マカオ半島とタイパ島を結んだ最初の橋、カルヴァーリョ総督大橋が2014年10月に開通40周年を迎えた=マカオ半島新口岸のウィンマカオ前からタイパ島方面を望む—本紙撮影

関連記事

Print Friendly, PDF & Email

最近の記事

  1.  マカオは長く本格的な鉄道が存在しなかったが、2019年12月に新交通システム「マカオLRT」タイ…
  2.  マカオ政府旅遊局(MGTO)は4月18日、今年第1四半期(2024年1〜3月)のマカオのツーリズ…
  3.  マカオ政府経済・科技発展局は4月17日、昨年第4四半期(2023年10〜12月期)の工業輸出状況…
  4.  マカオ・コタイ地区にあるギャラクシーアリーナで「ITTF(国際卓球連盟)男女ワールドカップマカオ…
  5.  マカオで複数のカジノIR(統合型リゾート)を運営するサンズチャイナ社は4月18日、今年(2024…

ピックアップ記事

  1.  マカオ国際空港を本拠地とするマカオ航空(NX)が福岡便の運航を(2024年)7月12日から再開す…
  2.  マカオ・コタイ地区にある大型IR(統合型リゾート)「スタジオ・シティ(新濠影滙)」運営会社は1月…
  3.  マカオ政府旅遊局(MGTO)が国際旅客誘致策の一環として今年(2024年)1月1日から実施してい…
  4.  豪華絢爛な大型IR(統合型リゾート)を中心としたカジノが目立つマカオだが、実は競馬、サッカー及び…
  5.  マカオの新交通システム「マカオLRT(澳門輕軌)」タイパ線の媽閣駅延伸部が12月8日に開業。マカ…

注目記事

  1.  マカオは面積約30平方キロ、人口約68万人の小さな街だが、コロナ前には年間4000万人近いインバ…
  2.  香港国際空港の制限エリア内にある「スカイピア」と港珠澳大橋マカオ側イミグレーション施設との間を港…
  3.  日本政府は8月22日、早ければ同月24日にも東京電力福島第一原発におけるALPS処理水(以下、処…
  4.  去る12月23日夜、日本の歌手・近藤真彦さんがマカオ・コタイ地区にある統合型リゾート「MGMコタ…
  5.  日本の三菱重工業は2月29日、マカオ政府公共建設局(DSOP)から、マカオLRT(Light R…
香港でのビジネス進出や会社運営をサポート

月刊マカオ新聞

2024年4月号
(vol.130)

マカオに取材拠点を置くマカオ初、唯一の月刊日本語新聞「マカオ新聞」。ビジネスと観光、生活に役立つ現地マカオ発の最新トピックを月刊でお届けいたします。記事紹介及び閲覧はこちらへ。

ページ上部へ戻る
マカオ新聞|The Macau Shimbun