マカオ、10日連続ではしか感染者確認…新たに患者と接触歴あるアメフトコーチ1人=今年計26人に

マカオ政府衛生局(SSM)は3月28日夜にプレスリリースを発出し、同日新たに1人の麻疹(はしか)感染者を確認したと発表した。はしか感染者の確認は10日連続。

マカオにおけるはしか感染確認例の確認数は、昨年は3例のみだったが、今年に入って以降は、今回のケースを含めて、すでに計26例(輸入性10例、輸入関連性16例)に上る。このうち16人はすでに回復し、退院したという。

3月28日に新たに確認された患者はアメリカンフットボールコーチのマカオ居民(マカオ居留権保有者)の男性(28)で、同月6日に私立総合病院の鏡湖醫院を訪れた際、はしか患者と同じフロアに滞在していたという。患者は発熱の症状が出て以降は出勤しておらず、すでに熱も下がり、容体は安定しているとのこと。はしかの予防接種は受けたことがあると話しているとのこと。鏡湖醫院では、これまでに医師及び研修医3人と看護師5人、診察へ訪れた市民6人の感染が確認されている。

このほか、SSMは、3月28日に近隣地区にあたる広東省珠海市及び香港の衛生当局とはしか発生情報の共有、ワクチンによる予防施策等に関する戦略会議を開催。また、マカオの医療関係者向けのはしか対策セミナーも開催し、およそ1170人以上が参加したという。

SSMでは、はしかは非常に感染力が強く、近日中に新たな感染例が確認される可能性も排除できないとしている。

マカオと広東省珠海市の衛生当局によるはしか発生情報共有及び予防施策会議の様子=2019年3月28日(写真:SSM)

マカオと広東省珠海市の衛生当局によるはしか発生情報共有及び予防施策会議の様子=2019年3月28日(写真:SSM)

関連記事

Print Friendly, PDF & Email

最近の記事

  1.  澳門海關(マカオ税関)は5月15日、各イミグレーション施設で税関検査の強化を図るとともに、香港税…
  2.  マカオの統合型リゾート(IR)運営6陣営の一角にあたるサンズチャイナは5月15日、コタイ地区にあ…
  3.  きのう(5月15日)はマカオ及びマカオにとって第二の旅客ソースである香港でパブリックホリデーとな…
  4.  マカオの統合型リゾート(IR)運営企業SJMリゾーツ社の何超鳳(デイジー・ホー)常務董事(マネジ…
  5.  マカオ政府統計・センサス局は5月14日、今年第1四半期(2024年1〜3月)の住宅・商業テナント…

ピックアップ記事

  1.  マカオの新交通システム「マカオLRT(澳門輕軌)」タイパ線の媽閣駅延伸部が12月8日に開業。マカ…
  2.  豪華絢爛な大型IR(統合型リゾート)を中心としたカジノが目立つマカオだが、実は競馬、サッカー及び…
  3.  シンガポール発の国際ラグジュアリーホテルブランド「カペラ」がマカオ初進出することがわかった。カペ…
  4.  マカオ・コタイ地区にある大型IR(統合型リゾート)「スタジオ・シティ(新濠影滙)」運営会社は1月…
  5.  マカオ政府旅遊局(MGTO)が国際旅客誘致策の一環として今年(2024年)1月1日から実施してい…

注目記事

  1.  日本の三菱重工業は2月29日、マカオ政府公共建設局(DSOP)から、マカオLRT(Light R…
  2.  マカオは面積約30平方キロ、人口約68万人の小さな街だが、コロナ前には年間4000万人近いインバ…
  3.  日本政府は8月22日、早ければ同月24日にも東京電力福島第一原発におけるALPS処理水(以下、処…
  4.  去る12月23日夜、日本の歌手・近藤真彦さんがマカオ・コタイ地区にある統合型リゾート「MGMコタ…
  5.  マカオ治安警察局は3月5日、東京などからマカオへ向かう航空機内で窃盗を繰り返したとして中国人(中…
香港でのビジネス進出や会社運営をサポート

月刊マカオ新聞

2024年5月号
(vol.131)

マカオに取材拠点を置くマカオ初、唯一の月刊日本語新聞「マカオ新聞」。ビジネスと観光、生活に役立つ現地マカオ発の最新トピックを月刊でお届けいたします。記事紹介及び閲覧はこちらへ。

ページ上部へ戻る
マカオ新聞|The Macau Shimbun