マカオのカジノで偽米ドル札転売、中国系米国人の男逮捕

マカオ司法警察局は1月29日、マカオのカジノ施設内などで額面100米ドル(日本円換算:約1万1400円)の偽造紙幣100枚を転売したとして、中国系米国人の男を逮捕したことを明らかにした。

警察発表によれば、同月24日に中国人男性がマカオ・コタイ地区のカジノ施設内のキャッシャーに100米ドル紙幣3枚の真贋確認を依頼した際、カジノ職員が偽造紙幣であると判断して警察に通報。警察が監視カメラ映像などを元に捜査を進めたところ、1人の米国系中国人の男(59)がマカオの複数のカジノ施設内で有利なレートで米ドルを売り歩いていたことがわかったとのこと。真贋確認を依頼した中国人男性は、被疑者から5.4万香港ドル(約79万6000円)と100米ドル札80枚を両替したと話しているという。

その後、同月27日にマカオ治安警察局がマカオ外港フェリーターミナルで被疑者を拘束し、司法警察局に身柄を引き渡した。被疑者は警察の取り調べに対し、マカオのカジノで見知らぬ男から5万香港ドル(約73万7000円)と100枚の100米ドル札を両替したが、偽札だったことに気づき、転売して利益を得ようとしたと供述したとのこと。また、残る20枚については、中国本土で1.5万人民元(約24万9000円)で転売したという。

警察では、今回見つかった偽造紙幣は精巧なものだったといい、出どころについて捜査を進めているとした。

カジノフロアの監視システムのイメージ(資料)=マカオ理工学院ゲーミングティーチング&リサーチセンターの模擬カジノ施設にて-本紙撮影

カジノフロアの監視システムのイメージ(資料)=マカオ理工学院ゲーミングティーチング&リサーチセンターの模擬カジノ施設にて-本紙撮影

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