バンコクからマカオへ向かう航空機内で現金やクレカ盗む…中国人の男2人逮捕

 マカオ司法警察局は5月2日、タイ・バンコクからマカオへ向かう航空機内で3人の乗客の荷物の中から現金やクレジットカードを盗んだとして40〜50代の中国人(中国本土居民)の男2人を逮捕したと発表。

 同月1日午後、バンコクからマカオへ向かっていた航空機内で到着に向けた準備をしていた乗客3人が相次いで現金やクレジットカードがなくなっていることに気づいたと申し出たことから、クルーがマカオ国際空港運営会社を通じてマカオ治安警察局へ通報したとのこと。

 航空機がマカオ国際空港へ到着後、マカオ治安警察局の警察官が機内へ入って捜査を進めたところ、当該乗客の座席とは別の座席のシートポケットや頭上の荷物棚の中からビニール袋に入った状態で申し出のあった現金やクレジットカードが発見されたという。その後、乗客の証言などから、同じ機内にいた男2人を逮捕し、マカオ司法警察局に身柄を移送。この2人は被害者が眠ったり目を閉じている間に荷物棚の中にあった荷物の中から現金やクレジットカードを盗み、ビニール袋に入れて隠していたことがわかったという。

 2人はマカオ司法警察局の調べに対し、協力を拒否しているが、同局は2人を加重窃盗罪で検察院送致する方針。

 なお、その後の調べで、このうち50代の男について、別のバンコクとシンガポールからマカオへ向かう航空機内で発生した各2件の窃盗事案に関与した可能性も浮上し、捜査を進めているとした。

 昨今、路線バス車内におけるスリのほか、マカオ国際空港を発着する航空機内における窃盗事案も頻発しており、今回の事件発生を受け、同局は公共交通機関を利用する際、身分証や現金、貴重品の管理に注意を払ってほしいとあらためて呼びかけを行った。

航空機内窃盗事件の証拠品(写真:マカオ司法警察局)

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