マカオのカジノでチップ両替時に偽札使う…中国人の男逮捕=カラーコピー版、中国本土から持ち込みか

マカオ司法警察局は2月13日、マカオのカジノ施設で偽札を使ったとして、中国本土出身の男(27)を逮捕したことを明らかにした。

警察の発表によると、同月9日午後9時頃、マカオ半島新口岸地区のカジノ施設から偽札が使われた疑いがあるとの通報があったという。捜査員がカジノ施設の警備員から事情を聞いたところ、男がチップと両替する際に使った額面1000香港ドル(日本円換算:約1万4700円)紙幣6枚のうち、4枚が偽札の疑いがあることが判明。また、警備員が男及び男と一緒にいた女に手持ちの香港ドル紙幣の検査を要求した際、男が所持していた4枚、女が所持していた1枚の1000香港ドル紙幣についても、偽札であると疑われるものだったとのこと。

その後の調査で、当該紙幣はカラーコピーで製造された偽札であることが確認され、一部は同一番号だったという。

警察の取り調べに対し、女は当該紙幣を男からの両替で手にしたものだと話し、男もそれを認めたが、偽札行使については否認したという。男は、9枚の偽札は中国本土のレストランで見知らぬ客らとギャンブルした時に手にしたものだと供述しているとのこと。

*マカオの法定通貨はマカオパタカだが、市場では一般的に香港ドルがほぼ等価(実際には1香港ドル≒1.03パタカ)で流通している。特に、カジノや不動産取引の現場などで香港ドルを使うのが一般的とあり、事実上のマカオにおける主要流通通貨のひとつとして取り扱われている。

カジノのイメージ(資料)—本紙撮影

カジノのイメージ(資料)—本紙撮影

関連記事

Print Friendly, PDF & Email

最近の記事

  1.  マカオ政府統計・センサス局が4月26日に公表した資料によれば、今年(2024年)3月の総合消費者…
  2.  マカオではアフターコロナで社会・経済の正常化が進んだ昨年(2023年)から歩行者による禁止場所で…
  3.  マカオ司法警察局は4月26日、前月(3月)コタイ地区の統合型リゾート(IR)併設カジノ場内にある…
  4.  澳門海關(マカオ税関)は4月26日、世界知的所有権機関(WIPO)が制定した「世界知的財産の日(…
  5.  マカオにとって最大の旅客ソースとなる中国本土では5月1日から5日までが5連休(「五・一」労働節ゴ…

ピックアップ記事

  1.  豪華絢爛な大型IR(統合型リゾート)を中心としたカジノが目立つマカオだが、実は競馬、サッカー及び…
  2.  マカオ・コタイ地区にある大型IR(統合型リゾート)「スタジオ・シティ(新濠影滙)」運営会社は1月…
  3.  マカオの新交通システム「マカオLRT(澳門輕軌)」タイパ線の媽閣駅延伸部が12月8日に開業。マカ…
  4.  マカオ政府旅遊局(MGTO)が国際旅客誘致策の一環として今年(2024年)1月1日から実施してい…
  5.  マカオ国際空港を本拠地とするマカオ航空(NX)が福岡便の運航を(2024年)7月12日から再開す…

注目記事

  1.  マカオは面積約30平方キロ、人口約68万人の小さな街だが、コロナ前には年間4000万人近いインバ…
  2.  日本政府は8月22日、早ければ同月24日にも東京電力福島第一原発におけるALPS処理水(以下、処…
  3.  香港国際空港の制限エリア内にある「スカイピア」と港珠澳大橋マカオ側イミグレーション施設との間を港…
  4.  日本の三菱重工業は2月29日、マカオ政府公共建設局(DSOP)から、マカオLRT(Light R…
  5.  去る12月23日夜、日本の歌手・近藤真彦さんがマカオ・コタイ地区にある統合型リゾート「MGMコタ…
香港でのビジネス進出や会社運営をサポート

月刊マカオ新聞

2024年5月号
(vol.131)

マカオに取材拠点を置くマカオ初、唯一の月刊日本語新聞「マカオ新聞」。ビジネスと観光、生活に役立つ現地マカオ発の最新トピックを月刊でお届けいたします。記事紹介及び閲覧はこちらへ。

ページ上部へ戻る
マカオ新聞|The Macau Shimbun