マカオ・コタイ地区の大型IR建設現場で火災…2人病院へ搬送=放火の疑い

9月24日午前0時頃、マカオ・コタイ地区で建設中の大型IR(統合型リゾート)グランドリスボアパレスで火災が発生した。

警察および消防発表の情報を総合すると、火元は4番ゲート近くの足場で、消防車35台及び150人の消防隊員が出動して消火にあたり、午前9時頃までに鎮火。現場にいた建設作業員ら80人が避難したが、逃げ遅れた作業員1人と作業員の救出に向かった消防士1人の計2人が病院に搬送され、手当てを受けたという。

なお、現場には大量の建築資材が置かれており、複雑に入り組んだ構造の上、照明も少なく、さらに強風などの悪条件も重なったことで消火活動の難易度が高かったとのこと。

また、マカオ司法警察局は、3箇所で火種が見つかるなど、出火原因に疑わしい点があるとし、放火事件として捜査に着手したことを明らかにした。

グランドリスボアパレス建設現場では今年(2017年)3月にも14階で火災が発生している。この際、建設作業員らおよそ500人が避難し、2時間で鎮火。負傷者はいなかった。

グランドリスボアパレスはマカオのカジノ運営ライセンスを保有する6社の一角、SJMホールディングスが2018年オープンを目指して開発を進めている大型IR施設で、パラッツォ・ヴェルサーチホテル、カール・ラガーフェルドホテルなど3つのホテル、カジノ、料飲施設などで構成されるという。

マカオ・コタイ地区で建設中の大型カジノIR「グランドリスボアパレス」(資料)=2017年2月-本紙撮影

マカオ・コタイ地区で建設中の大型カジノIR「グランドリスボアパレス」(資料)=2017年2月-本紙撮影

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