マカオ、カジノ全面禁煙スタートから1週間の違反検挙者数39人

マカオでは、今年(2019年)1月1日の午前0時からカジノフロアの全面禁煙化がスタートした。喫煙はマスゲーミングエリア(いわゆる平場)とVIPルームのそれぞれに設置された政府認可済みの新基準をクリアした高規格の喫煙ルーム内でのみ可能となる。

喫煙予防及びコントロール法を管轄する衛生局(SSM)が新措置の導入からちょうど1週間目にあたる1月7日夜に発表した内容によれば、同局がカジノ監理部門にあたる博彩監察協調局(DICJ)と合同で7日午後4時までに延べ77のカジノ施設で巡回取り締まりを実施し、違反喫煙者39人(このうちインバウンド旅客が30人)を検挙したとのこと。このほか、違反行為に関する通報や苦情の電話がおよそ110件寄せられたという。

なお、1月3日深夜にはコタイ地区のカジノ施設門外の禁煙ゾーンで、喫煙をめぐるトラブルも発生した。喫煙禁止場所での喫煙していた違反者の男3人が警察官から注意を受けた際に逆上して襲いかかり、警察官が上空に向けて威嚇発砲を行ったというもの。男らは公務執行妨害や障害等の容疑で逮捕された。当局は、喫煙者に対してあらためて取り締まりへの理解と協力を求めるともに、厳格な取り締まりを継続する姿勢を示した。

SSMでは、マカオに47軒あるカジノ施設のうち、1月2日時点で高規格の喫煙ルームの設置申請を行ったのは施設は34軒、喫煙ルーム数は498室に上り、このうち同日までに378室を認可し、残りについては審査中とのこと。認可済み喫煙ルームリストはSSMの公式ウェブサイトで確認できるほか、喫煙ルームの入口にも確認認可番号などが書かれたプレートが掲出されており、認可の有無を容易に判別することができる。

大型IR(統合型リゾート)スタジオ・シティ・マカオの高規格喫煙ルームを視察するマカオ政府社会文化庁の譚俊榮長官と衛生局の李展潤局長ら(資料)=2018年11月14日(写真:GCS)

大型IR(統合型リゾート)スタジオ・シティ・マカオの高規格喫煙ルームを視察するマカオ政府社会文化庁の譚俊榮長官と衛生局の李展潤局長ら(資料)=2018年11月14日(写真:GCS)

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