マカオの悪質タクシー運転手、ぼったくり運賃提示を拒否され乗客を車内に閉じ込め

マカオ司法警察局は5月3日、乗客に対して高額なぼったくり運賃を提示した上、車内に閉じ込めたとしてタクシー運転手の男(39)を行動自由剥奪罪(監禁罪)で逮捕、送検したと発表した。

警察発表によれば、事件は同月2日夜に発生。マカオを訪れていた中国本土出身の夫婦がマカオ半島北部の關閘廣場からマカオ半島中心部にあるホテルリスボアへ向かうためタクシーを利用した際、道中で運転手から先に150パタカ(日本円換算:約2060円)を支払うよう要求され、拒否。夫が車から降りて警察に通報したところ、運転手が車の鍵を閉めて発進し、妻だけを目的地に連れて行ったという。妻は途中で車から降ろすよう運転手に要求したが、聞き入れられなかったという。その後の警察の調べに対し、運転手は犯行を認める供述をしているとのこと。

近年、マカオでは一部の悪質なタクシー運転手によるぼったくりや乗車拒否が大きな社会問題となっている。消費者利益及び観光都市としてのイメージを著しく毀損する行為として警察と交通当局がパトロールを強化して臨んでいるものの、依然暗躍が続いている状況だ。今年6月3日には悪質運転手の駆逐が期待される改正タクシー法が施行される。

マカオ治安警察局が開設した悪質タクシー通報ホットラインの利用ガイド(写真:マカオ治安警察局)

マカオ治安警察局が開設した悪質タクシー通報ホットラインの利用ガイド(写真:マカオ治安警察局)

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