香港、4/1の新型コロナ新規感染確認数13人…市中感染は2人、いずれも感染経路不明

 人口約750万人の香港では、昨年(2020年)11月下旬から新型コロナウイルス感染症の流行「第4波」が続いている。

 香港政府の発表によれば、4月1日午前0時時点集計の単日の新規感染確認数は前日から7人増の13人だった。このうち11人が海外からの入境者で、輸入性のもの。市中感染は2人で、いずれも感染経路不明とのこと。

 市中感染の2人の職業は内装工の男性(23)とホテルのレストランスタッフの女性(56)。内装工の男性は3月28日に咳と下痢の症状が現れ、29日に私立のクリニックを受診。この際に採取した検体から後日陽性反応が検出された。最後の出勤日は27日。レストランスタッフの女性は3月29日に息切れの症状が現れたことから、翌30日に地域検査センターでウイルス検査を受け、結果は陽性だった。最後の出勤日は3月31日。

 香港における過去14日間累計の新規感染確認は127人で、その約40.9%を占める市中感染52人のうち感染経路不明は16人。ここまでの累計感染確認数は1万1481人、退院者数は1万1108人、死者数は205人。 

 香港では第4波下、流行状況が落ち着いた状況でホリデーシーズンを迎えた後にリバウンドが繰り返し発生している。まもなくイースターホリデーを迎えることから、再びリバウンドするか、終息に向かうかに注目が集まっている。

 香港では、2月26日から保健医療及び感染症対策業務の従事者、60歳以上、老人ホーム及び障害者施設の入居者と従業員、越境運輸及び港湾業務の従事者等の高リスク群を対象として新型コロナワクチンの接種計画がスタート。その後、3月9日から対象範囲が飲食店、市場、スーパー、交通機関職員、建設業関係者、学校教職員、観光業関係者などに拡大されたほか、中国の科興控股生物技術(シノバック・バイオテック)製の新型コロナワクチンに加え、ドイツ・ビオンテック製のmRNAワクチン「Comirnaty」の接種もスタートしている。いずれも2回接種が必要とされるもの。16日から接種対象が再拡大され、新たに30〜59歳、香港以外で就学する16歳以上の学生、ホームヘルパーが加わり、対象者数は総人口の約8割となる500万人超に達している。なお、独ビオンテック製のmRNAワクチン「Comirnaty」の瓶の蓋部分に包装上の瑕疵があることが判明したことを受け、3月24日から同ワクチンの接種が一時中止されている。香港政府は4月1日、新たに約30万本のビオンテック製ワクチンが4月2日に香港へ到着する予定であることを明らかにした。4月5日から同ワクチンの接種を再開するとのこと。

香港特別行政区のイメージ(資料)—本紙撮影

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