中国本土の新型コロナ新規市中感染者数は2755人…6日連続増、広東省でも423人=11/1

 中国本土では、比較的早い時期に新型コロナの封じ込めに成功し、以降は全国的には安定した状況となり、散発的な市中感染確認例が度々出現する程度だったが、今年(2022年)に入って以降はオミクロン変異株の流入を受け、上海や北京といった主要都市を含む一部地域で比較的大規模な再流行が発生した。

 中国の国家衛生健康委員会(NHC)が11月2日朝に公式サイト上で公表した情報によれば、同月1日の中国本土における新規市中感染確認者数は409人(前日から89人減)だったとのこと。内訳は広東省125人、河南省64人、福建省39人、新疆ウイグル自治区30人、北京市28人、山西省24人、内モンゴル自治区24人、重慶市13人、黒竜江省12人、湖南省10人、江蘇省8人、陝西省8人、青海省8人、山東省4人、四川省4人、雲南省3人、遼寧省2人、上海市1人、湖北省1人、寧夏回族自治区1人。このうち福建省の32人、広東省の19人、重慶市の7人、北京市の4人、黒竜江省の2人、雲南省の2人、陝西省の2人、四川省の1人の計69人が無症状から感染確認へ転じた事案。

 市中の無症状感染例は2346人(前日から125人増)。内訳は新疆ウイグル自治区400人、広東省298人、内モンゴル自治区296人、河南省295人、黒竜江省187人、湖南省135人、山西省112人、山東省93人、福建省85人、青海省83人、河北省68人、湖北省64人、甘粛省58人、四川省33人、雲南省29人、陝西省29人、遼寧省25人、天津市17人、江蘇省11人、安徽省5人、広西チワン族自治区5人、チベット自治区5人、北京市4人、浙江省4人、重慶市3人、吉林省1人、寧夏回族自治区1人。

 無症状を含む新規感染者数は2755人で、6日連続増。また、3日連続2千人超となった。

 11月1日24時時点の中国本土で治療中を受けている感染確認者数は4854人(うち輸入性が530人)で、重症者は28人(輸入性ゼロ)。無症状の患者2万1734人(輸入性1103人)が医学観察下にあるとのこと。

 11月1日に新規感染例の報告があった省市区の数は全31のうち28で、前日と同数。このうち3桁となったのは新疆ウイグル自治区(430人)、広東省(423人)、河南省(359人)、内モンゴル自治区(324人)、黒竜江省(199人)、湖南省(145人)、山西省(136人)、福建省(124人)の8省区。依然として多くの省市区で患者が出現する状況が続く。

 香港・マカオに隣接する広東省では、しばらく落ち着いた状況が続いた後、8月初旬以降は連日複数の感染例が出現している状況。1日の新規感染者数は前日から277人減の423人で、6日連続で3桁に。広州市からの報告例が338人に上った。省内その他は梅州市(30人)、深圳市(23人)などからの報告例。

 中国本土の状況は総じて落ち着いている一方で、香港では昨年末から流行第5波が続いており、直近の単日新規感染者数は5千人前後で推移。9月26日からは入境時の義務的隔離検疫も不要となり、事実上ウィズコロナに転換したといえる。マカオについては長期にわたって市中感染確認数ゼロの落ち着いた状態を維持。こちらは中国本土に倣ってゼロコロナ政策を堅持する方針を示している。なお、マカオ市中では26日以降、相次いで陽性者が出現しており、当局はいずれも珠海市から流入した輸入性あるいは輸入関連性事案との見方を示している。

中国広東省深圳市の繁華街「東門歩行街(老街)」(資料)—本紙撮影

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