マカオ税関が商標権侵害商品販売の衣料品店を摘発…香港で仕入れ

 澳門海關(マカオ税関)は9月3日、前月(8月)31日にマカオ半島の中心部にある2つの衣料品販売店に対する立入検査を実施し、商標権を侵害した商品42点を押収したと発表。

 税関によれば、先に市内の店舗をパトロール巡回した際、南灣エリアにある衣料品店で造りが粗く、正規品より明らかに低い価格が付いた疑わしい商品を販売しているのを発見したことがきっかけで調査に着手し、同じ人物が店主を務める白馬行エリアにあるショッピングモール内にある店舗でも同様の商品が販売されていたことがわかり、両店を摘発するに至ったとのこと。

税関が押収した商標権侵害商品(写真:澳門海關)

 税関では、両店舗の店主の女とスタッフの女の計2人(いずれもマカオ人)の身柄を拘束して税関本部へ移送。店主の女は税関の調査に対し、当該商品はすべて香港から仕入れたものとした上、1点あたり130〜350香港ドル(日本円換算:約2400〜6500円)で購入した商品を430〜1200パタカ(約7800〜2万2000円)で販売したなどと説明したという。

 その後、税関が鑑定人に依頼した鑑定で、押収品はすべて模倣品であり、正規品価格は約52万パタカ(約940万円)に上ることが判明。上述の女2人について、知的財産権関連法違反で起訴済みとのこと。

 税関は本件を受け、商標権侵害商品の販売は犯罪行為であり経営者として関与すべきではなく、市民に対してもしそういったものを発見した際には税関に通報するよう呼びかけた。

商標権侵害商品を販売していたとして摘発を受けた店舗(写真:澳門海關)

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