第4代マカオ行政長官に崔世安氏—続投決まる

8月31日午前、マカオ・コタイ地区のマカオドームで第4回マカオ特別行政区行政長官選挙が行われ、即日開票の結果、唯一の立候補者で現任の崔世安氏が投票権を持つ400名の選挙委員のうち、投票に参加した396名の95.96%にあたる380票の有効票を獲得し、第4代行政長官に選出された。

今回の投票には選挙権を持つ400名の選挙委員の99%にあたる396名が参加、4名が欠席した。投票結果は投票終了後に会場内で読み上げる形で発表され、信任票にあたる有効票が380票と圧倒的多数を占めた。なお、空白票が13票、無効票が3票あった。欠席した4名については、1名が選挙管理委員会に事前連絡あり、1名が臨時欠席、2名が投票時間を過ぎてからの会場到着だった。

投票結果発表後の記者会見に臨む崔世安氏—本紙撮影

投票結果発表後の記者会見に臨む崔世安氏—本紙撮影

この後、崔世安氏はマカオの行政手続きや中央政府による任命を経て、今年(2014年)12月20日に第4代マカオ特別行政区行政長官に就任する。任期は5年間。

選挙結果が判明した後に記者会見に臨んだ崔世安氏は、今月16日に発表した自身の政策綱領に基づき、経済多元化のスピードアップ、民生及び福祉の大幅拡充、経済と社会の安定、自然と文明の均衡などへの取り組みを通じ、住み良い社会を築き、マカオ住民の自信と競争力を向上を目指したいとしている。

なお、一部の地元民主派メンバーが会場入口付近の路上で選挙委員らに対するアピール活動を行ったが、特に目立った混乱はなかった。

投票結果の読み上げ集計の様子—本紙撮影

投票結果の読み上げ集計の様子—本紙撮影

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