マカオ新聞トップ > マカオのホテル
2015年11月末現在、マカオには104軒のホテルがあり、提供客室総数は約2万1700室に上る。超豪華カジノリゾートホテル、欧米系有名ホテルチェーンによるスマートな高級ホテルから日本のシティホテル、ビジネスホテルに近いカジュアル、シンプルなものまで選択肢も幅広い。本ウェブサイトやホテル予約サイトを参考にしながら、旅行の目的や予算に応じてホテル選びをお楽しみいただきたい。
マカオはアジア有数の観光都市で、訪問旅客数も年々増加の一途。ホテル客室の平均稼働率はおよそ8割と高く、中でも等級の高いホテルに人気が集中する傾向にある。マカオのホテル宿泊料金は日曜から木曜が平日レート、金・土・祝前日が休日レートとなり、休日レートは平日の1.5倍から2倍以上に跳ね上がる。また、旅客の大半を占める中国、香港のホリデーシーズンやマカオグランプリ、クリスマスといったイベント時期に合わせて休日レートと同水準、またはそれを上回る特別料金が設定される。なお、マカオのホテルを同クラスの香港のホテルと比較した場合、一般的に価格は安く、客室面積も広いため費用対効果は高い。香港旅行がメインという場合でも、マカオでの宿泊を検討してみる価値はあるだろう。
マカオに100軒以上あるホテルの中から、どのようにホテル選びをすればよいか。ガイドブックやホテル予約サイトを見ながら「立地」と「予算」を重視して選ぶという方が多いはずだ。ここでは、よりマカオならでは事情を踏まえたよりリアルな情報とともに、ホテル選びのポイントを紹介する。本紙厳選ホテルリストはページ下部のリンクから。
マカオではゆりかもめ型の新交通システム(LRT)の建設が進んでいるが、進捗が大幅に遅れており、具体的な開通時期のメドが立っていない状況。現在、主な公共交通機関は路線バス、タクシー、そしてカジノやホテルが独自に運行する無料シャトルバスのみで、「駅近」という感覚がない。そのため、ホテル選びをする際、タクシーまたは無料シャトルバスによるアクセスを考慮する必要がある。マカオは慢性的なタクシー供給不足のため、朝夕のラッシュ時や雨天の日に限らず流しで空車のタクシーを見つけるのが難しいことから、ホテル前にタクシー乗り場があり、かつそこにタクシーが流れてきやすい場所を選択する必要があり、多くの人がタクシーで行き来する大型高級ホテルが候補に挙がるだろう。大半のホテルが無料シャトルバスを運行しているが、運行ルート数や出発頻度はそれぞれでかなり差がある。一部ホテルではボーダーゲート、フェリーターミナル、空港といったマカオへの玄関口だけでなく、マカオ半島中心部の市街地との間を往復するルートを運行しており利便性が高い。このほか、ホテルや旅行社によるリムジン送迎サービス(有料)もあるので、利用を検討したい。
マカオでホテルが密集するエリアはマカオ半島中心部とコタイ地区。もともと東京・世田谷区の半分ほどの面積しかない(約30平方キロ)マカオとあって、マカオ半島中心部とコタイ地区の間はタクシーで15分程度の移動距離だ。マカオ半島中心部は古くからのマカオの商業の中心地で、かつ歴史的市街地区に近い位置にあるため、ホテルの外を徒歩で散策するには便利。また、至る所にショップやレストランが数多く軒を連ねる繁華街であり、かつ地元市民の生活の場にも近いため、マカオ独特の歴史と下町風情を味わうことができる。老舗から新しいものまでホテルの選択肢が多数あるのもマカオ半島。コタイ地区は2000年代に入ってから埋め立て造成された新しい街区。巨大リゾート施設が建ち並び、それぞれショッピングモール、コンベンション・エキジビションセンターなどを擁し、リゾート内で丸一日過ごすこともできる規模。徒歩で街の中を散策するという楽しみ方はできないが、豪華絢爛なリゾート巡りも新しいマカオの魅力だ。コタイ地区のホテルは新しいものばかりで、設備も充実している。
概して開業時期の新しいホテルの方が清潔感があり、設備も充実している。特に、水回りやインターネット接続環境でその差が顕著。古いホテルでもリノベーション(設備更新)をしているところもある。リノベーションの場合、全館リノベーションなのか、一部客室のみなのかをじっくりチェックする必要がある。また、ホテル規模の大小も判断材料になるだろう。
ホテルランクは3つ星以上の中から選択したい。同ランクに複数のホテルがある場合、上述したような基準をベースに絞り込んでいく。実は3つ星、4つ星、5つ星のホテル間で宿泊料金を比較すると、さほど大きな差がない場合も多い。少しの料金差であれば、より星の数が多く、そしてより開業時期が新しい施設を選ぶことをおすすめする。
ビジネスで利用するなら、高速インターネットを利用でき、ビジネスセンターやミーティング施設、打ち合わせに使える落ち着いたラウンジがあるといったホテルがおすすめ。欧米系有名ホテルチェーンなどが候補に挙げられるだろう。女性同士やカップル、ファミリーでの旅行の場合、成人男性向けのサウナ(桑拿)やナイトクラブ(夜總會)を併設するホテルは避けた方がよいかもしれない。
ビジネス、プライベート、どちらでマカオを訪れる場合も、インターネット接続は必須だろう。現状、マカオのホテルでは施設によりインターネット接続環境が大きく異なるので注意したい。必ず事前にチェックしておきたいのは「客室インターネット接続回線の有無」、「有線LANか無線LAN(Wi-Fi)か」、「有料か無料か」の3点だ。なお、回線スピードは有料無料、有線無線に関わらず日本と比べて遅い。
地元マカオに編集拠点を置く本紙ならではの独自リサーチにより、ビジネスまたはプライベートでマカオを訪れる最大公約数の日本人旅客が満足できるホテルを徹底調査。数多く存在するホテルの中から厳選し、個々の詳細情報を交えてエリア別に紹介する。ここでのセレクトの基準は清潔感、立地、サービス、設備面は当然のこと、第一印象やコストパフォーマンスの良さを重視したもの。
>>本紙厳選ホテルリストへ進む(マカオ半島 / コタイ地区 / タイパ島・コロアン島) >>マカオのホテルの予約と空室確認はこちらから
ツイート