マカオの大型IR施設「スタジオ・シティ」今年中頃開業へ=総工費3800億円、新規雇用1万人、カジノテーブル400台、8の字観覧車も

マカオで大型IR(統合型リゾート)施設「シティ・オブ・ドリームズ」などを運営するメルコ・クラウン・エンターテイメント社(以下、MCE)は1月12日午前に記者会見を行い、マカオ・コタイ地区で開発を進めている新規大型IR施設「スタジオ・シティ(澳門新濠影滙)」の開業時期について、予定通り今年中頃になるとの見通しを明らかにした。

スタジオ・シティはハリウッド映画をテーマとしたIR施設で、2つのホテル棟の間に世界最高となる高さ130mの8の字観覧車「ゴールデン・リール」が設置される独特の外観。リゾート内にはカジノ、客室数1600室規模のホテル、バットマンのアトラクション「バットマン・ダーク・フライト」、2800平米のファミリー向けレジャー施設、客室数5000席のマルチアリーナ、世界的イリュージョニストとして知られるフランツ・ハラレー氏がデザインしたマジック施設、ショッピングモールなどで構成される。プロジェクト総工費は32億米ドル(日本円換算:約3800億円)。

記者会見に臨んだMCEのローレンス・ホー共同会長兼CEOによると、カジノは最大500台のゲーミングテーブルを設置できるスペースがあるが、政府から400台の認可を得られると期待しているとのこと。また、スタジオ・シティ開幕にあたり、8千-1万人規模の新規雇用を行う考えを示している。

MCEは日本のカジノ市場への参入に前向きな姿勢を示す企業としても知られる。

マカオのコタイ地区では、今年(2015年)にスタジオ・シティのほか、ギャラクシーマカオ第2期、パリジャンの3つの大型IR施設が相次ぎ開業を予定している。

新規大型IR施設「スタジオ・シティ」の完成予想イメージとメルコ・クラウン・エンターテイメント社のローレンス・ホー共同会長兼CEO=2015年1月12日(写真:Melco Crown Entertainment Limited)

新規大型IR施設「スタジオ・シティ」の完成予想イメージとメルコ・クラウン・エンターテイメント社のローレンス・ホー共同会長兼CEO=2015年1月12日(写真:Melco Crown Entertainment Limited)

関連記事

Print Friendly, PDF & Email

最近の記事

  1.  マカオは長く本格的な鉄道が存在しなかったが、2019年12月に新交通システム「マカオLRT」タイ…
  2.  マカオ政府旅遊局(MGTO)は4月18日、今年第1四半期(2024年1〜3月)のマカオのツーリズ…
  3.  マカオ政府経済・科技発展局は4月17日、昨年第4四半期(2023年10〜12月期)の工業輸出状況…
  4.  マカオ・コタイ地区にあるギャラクシーアリーナで「ITTF(国際卓球連盟)男女ワールドカップマカオ…
  5.  マカオで複数のカジノIR(統合型リゾート)を運営するサンズチャイナ社は4月18日、今年(2024…

ピックアップ記事

  1.  マカオ政府旅遊局(MGTO)が国際旅客誘致策の一環として今年(2024年)1月1日から実施してい…
  2.  マカオ・コタイ地区にある大型IR(統合型リゾート)「スタジオ・シティ(新濠影滙)」運営会社は1月…
  3.  マカオ国際空港を本拠地とするマカオ航空(NX)が福岡便の運航を(2024年)7月12日から再開す…
  4.  豪華絢爛な大型IR(統合型リゾート)を中心としたカジノが目立つマカオだが、実は競馬、サッカー及び…
  5.  マカオの新交通システム「マカオLRT(澳門輕軌)」タイパ線の媽閣駅延伸部が12月8日に開業。マカ…

注目記事

  1.  マカオは面積約30平方キロ、人口約68万人の小さな街だが、コロナ前には年間4000万人近いインバ…
  2.  日本政府は8月22日、早ければ同月24日にも東京電力福島第一原発におけるALPS処理水(以下、処…
  3.  香港国際空港の制限エリア内にある「スカイピア」と港珠澳大橋マカオ側イミグレーション施設との間を港…
  4.  去る12月23日夜、日本の歌手・近藤真彦さんがマカオ・コタイ地区にある統合型リゾート「MGMコタ…
  5.  日本の三菱重工業は2月29日、マカオ政府公共建設局(DSOP)から、マカオLRT(Light R…
香港でのビジネス進出や会社運営をサポート

月刊マカオ新聞

2024年4月号
(vol.130)

マカオに取材拠点を置くマカオ初、唯一の月刊日本語新聞「マカオ新聞」。ビジネスと観光、生活に役立つ現地マカオ発の最新トピックを月刊でお届けいたします。記事紹介及び閲覧はこちらへ。

ページ上部へ戻る
マカオ新聞|The Macau Shimbun