マカオ、2025年1Qの住宅価格指数は前年比10.6%下落
- 2025/5/8 9:09
- 産業・経済
マカオ政府統計・センサス局は5月7日、マカオの今年第1四半期(2025年1〜3月)の住宅価格指数を公表。
マカオの今年第1四半期の総体住宅価格指数は202.4で、前の四半期(昨年10〜12月)から2.1%下落。ストック物件(中古)の価格指数は0.7%下落の221.7で、エリア別ではマカオ半島が0.2%上昇の210.2、タイパ島・コロアン島は3.7%下落の267.2。
連続する3ヶ月の比較では、最新調査期(今年1〜3月)の総体住宅価格指数は前の調査期(昨年12月〜今年2月)から横ばいに。エリア別ではマカオ半島が0.7%上昇、タイパ島・コロアン島が2.5%下落。
ストック物件(中古)の価格指数は0.5%下落で、エリア別ではマカオ半島が0.7%上昇、タイパ島・コロアン島が4.2%下落。築年数別では、6〜10年が3.7%下落、5年以下は1.1%上昇。未完成物件(プレビルド)については2.2%下落。
実用面積別では、100平米以上と50〜74.9平米がそれぞれ4.2%、1.4%下落、75〜99.9平米は0.3%上昇。
今年1〜3月の総体住宅価格指数は前年同時期から10.6%下落で、エリア別ではマカオ半島が10.5%、タイパ島・コロアン島が11.4%のそれぞれ下落。
マカオでは一昨年1月初旬のウィズコロナ転換を機にインバウンド市場の回復が進み、経済波及効果が期待されていたが、不動産市場については高金利が続く状況と経済の先行き不透明感といった懸念材料も存在し、取引件数・平均平米単価とも振るわない状況が続いている。昨年の年初からは不動産価格抑制策の一部緩和もスタートし、同年4月20日から不動産価格加熱抑制策が全面撤廃されるに至った。
