第62回マカオGP、全日本F3選手権トップの山下健太ら日本人ドライバー多数エントリー

長い歴史を持つモーターレースの祭典として高い知名度と人気を誇るマカオグランプリ。今年(2015年)の「サンシティグループ第62回マカオグランプリ」は11月19日から22日の4日間、マカオ市街地の公道を使用した「ギア・サーキット」を舞台に開催を予定している。

大会組織委員会は10月7日に記者会見を開き、今大会の見どころなどを紹介。前回が最後のマカオ開催となった「世界ツーリングカー選手権(WTCC)」に代わる新レースとしてFIA-GT3規定車両による「GTワールドカップ」を世界初開催することが決まった。

今大会には31の国と地域から228人のドライバーが参戦を予定しているとのこと。多くの日本人選手がエントリーしていることも明らかとなった。

10月7日時点のリストでは、看板レースとなる「F3マカオグランプリ」に2015全日本F3選手権(第15戦終了時点)でトップに立つ山下健太(所属チーム:TOM’S)、3位の高星明誠(B-Max Racing)、11位の関口雄飛(B-Max Racing)の3人、注目の世界初開催レース「GTワールドカップ」に澤圭太(Bentley Team Absolute)、「マカオロードスポーツチャレンジ」には木下みつひろのエントリーが確認できた。

また、F3マカオグランプリには山下選手のチームメートであり、2015全日本F3選手権で同ポイントでトップのニック・キャシディ選手も参戦予定。

F3マカオグランプリは若手ドライバーのF1への登竜門として知られる存在。今年F1に参戦しているドライバー20人のうち、実に13人がマカオを経てF1にステップアップした。アイルトン・セナ、ミハエル・シューマッハ、デビッド・クルサードらF1優勝経験者も複数輩出している。2001年に日本人初優勝を飾った佐藤琢磨も翌年からF1に参戦した。

なお、第62回マカオグランプリの開催にかかる予算は前年並みの約2億パタカ(日本円換算:約30億円)、スポンサー料やチケット販売などによる売上は前年比3.48%増の5300万パタカ(約8億円)を見込んでいるとのこと。

山下健太選手。昨年(2014年)マカオF3グランプリでは日本人最高の9位だった=ギア・サーキット、2014年11月16日—本紙撮影

山下健太選手。昨年(2014年)マカオF3グランプリでは日本人最高の9位だった=ギア・サーキット、2014年11月16日—本紙撮影


10月7日に開催されたマカオグランプリ委員会による記者会見—本紙撮影

10月7日に開催されたマカオグランプリ委員会による記者会見—本紙撮影

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