中国・珠海市沖でM2.2の地震観測…21キロ離れたマカオでも揺れ報告

 マカオ政府地球物理気象局(SMG)地震監察センターは4月22日、同日午前11時35分06秒に中国広東省珠海市の沖(東経113.41度、北緯22.05度)を震源とするマグニチュード2.2の地震が発生したと発表。震源の深さは現時点で明らかにされていない。

 震源はマカオの南西約21キロの位置で、マカオ市民から同局に揺れを感じたとの報告が寄せられたとのこと。

 マカオで有感地震を観測するのは今年(2020年)1月5日に今回の震源に近い珠海市沖で発生したマグニチュード3.5の地震以来となる。この時は震源からの距離は東南約31キロだった。

 SMGでは、歴史的にも地球物理資料的にもマカオは地震頻発地区には属さないとしながらも、マカオの東側には環太平洋地震帯、 西側には雲南・ヒマラヤ山南部地震活動地区などがあり、広東省・南シナ海は過去にマグニチュード6クラスの地震が発生したエリアでもあることから、地理的にそれらの影響を受ける地域であるとしている。20世紀以降に広東省で発生したマグニチュード5以上の地震は1905、1911、1918、1952、1969、1987年の6回で、最大だったのは1918年2月13日に南澳で発生したマグニチュード7.3クラスの地震。

2020年4月22日午前11時35分06秒に中国・珠海市沖発生した地震に関するマカオ政府地球物理気象局発表資料(図版:SMG)

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