香港、新型コロナ市中感染確認2日ぶりゼロ…輸入性は韓国からの入境者1人、隔離検疫中の検査で発見=7/3

 人口約750万人の香港では、昨年(2020年)11月下旬から新型コロナウイルス感染症の流行「第4波」が続いていたが、5月にかけてようやく状況が落ち着き、政府が5月29日に終息との見方を示した。

 6月以降は、上旬に1家族の女性3人の市中感染例、24日と27日にかけて空港での業務に従事する男性1人とその密接接触者の1人の輸入関連性感染確認例(当初市中感染例とされたが輸入例との関連性確認後に変更)があり、7月2日には検疫用ホテルの清掃作業員が変異株に感染したことが判明し、暫定的に市中感染例(感染経路不明)とされ、25日ぶりに市中感染確認ゼロが途切れた。

 香港政府の発表によれば、7月3日午前0時時点集計の単日の新規感染確認数は1人で、輸入性(海外からの入境者)の事案だったとのこと。市中感染は2日ぶりのゼロに。

 輸入性の患者は韓国から入境した男性(39)で、6月29日に香港へ到着した後、隔離検疫のため九龍・ホンハム地区にあるケリーホテルに滞在しており、検疫期間中に受検した検査で発見に至ったもの。患者は無症状という。

 香港における過去14日間(6月19日〜7月2日)累計の新規感染確認は54人で、内訳は輸入性及び輸入関連性が53人、市中感染(感染経路不明)が1人。ここまでの累計感染確認数は1万1940人(擬似事案1人含む)。

 香港の7月2日午後8時時点のワクチン接種率は34.0%(1回目の接種完了)、22.5%(2回目の接種完了)となっている。累計接種回数は384万6804回、1日あたり接種回数は6万9853回(7日移動平均値5万6307回)。

 6月21日に香港における市中感染確認ゼロ14日間を達成したことを受け、すでに450日以上にわたって市中感染ゼロが続くマカオとの往来制限緩和に関する協議が両政府間で正式にスタートした。現時点で具体的なスケジュール及び詳細条件は未発表ではあるものの、香港の感染経路不明の市中感染ゼロが14日にわたって維持できれば条件付きで隔離検疫なしでの両地の往来が実現する見通し。

香港のイメージ=香港島・中環にて本紙撮影

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