マカオ、中国本土出身者のオーバーステイ35%減=15年第1四半期

マカオ政府保安庁は5月21日、今年(2015年)第1四半期のマカオの犯罪情勢について記者会見を行った。当局が検挙した密航(不法上陸)者数が47.8%増となる427人に達した一方、中国本土出身者のオーバーステイは34.6%減の7565人となっている。

第1四半期にマカオで逮捕された中国本土出身者は719の事案に絡む976人。犯罪種別では窃盗、麻薬吸引、高利貸が多かったという。また、犯罪の被害に遭った中国本土出身者も919人に上った。傷害、窃盗、強盗、高利貸の被害が多く、発生地点についても出入境施設周辺、観光エリア、カジノに集中しているとのこと。

なお、今年第1四半期のマカオのカジノ売上は前年同期比36.6%減の647.77億パタカ(日本円換算:約9825億円)、旅客総数は前年同期比3.6%減の741万2221人。

今年第1四半期の犯罪情勢について記者会見を行うマカオ保安庁黄少澤長官(写真中央)=5月21日(写真:GCS)

今年第1四半期の犯罪情勢について記者会見を行うマカオ保安庁黄少澤長官(写真中央)=5月21日(写真:GCS)

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