オスのジャイアントパンダ”初代”カイカイ、11月にも里帰り=繁殖計画に参加、マカオへ戻らず
- 2015/9/22 17:06
- 社会・政治
2009年、マカオ返還10周年を記念して中央政府からマカオへジャイアントパンダのつがいを贈ることが発表され、2010年12月にオスのカイカイ(開開)、メスのシンシン(心心)がマカオへ到着、2011年1月からコロアン島のマカオジャイアントパンダパビリオンでの展示がスタートした。
2頭はマカオにとって初めてのジャイアントパンダとして多くの市民に愛されてきた。しかし、昨年(2014年)6月23日、メスのシンシンが急性腎不全及び合併症の血性腸炎で死亡。以後、マカオのパンダはカイカイのみとなった。
その後、再び状況が一変する。マカオ返還15周年を迎えた昨年12月、新たに別のジャイアントパンダのつがいがマカオに贈られることが決まり、新たに迎えるつがいがカイカイ、シンシンの名前を継承し、初代カイカイは元の名前の「スーヤン(蜀祥)」に改名し上、全国ジャイアントパンダ繁殖計画に参加するため中国本土に里帰りし、そのままマカオには戻らないとする方針が明かされた。
マカオジャイアントパンダパビリオンでは、今年6月から新たにマカオへやってきた”新”カイカイ、”新”シンシンが飼育、展示がスタートしている。一方、”初代”カイカイについては、入れ替わりで表舞台からひっそりと姿を消している。
マカオ政府行政法務庁の陳海帆長官が9月22日に明らかにした内容によると、現在”初代”カイカイは今年11月をメドに里帰りする準備として、すでに検疫のための隔離措置に入っているという。具体的なスケジュールについては、航空機の手配や天候の様子などを勘案して決定するとのこと。
なお、”初代”カイカイの送別イベントの開催の有無は未定となっている。