マカオ、9月カジノ売上33.0%減の2573億円、16ヶ月連続前年割れ

マカオ政府博彩監察協調局は10月1日、今年(2015年)9月のマカオの月次カジノ売上について、前年同月比33.0%減の171.33億パタカ(日本円換算:約2573億円)だったとする最新統計を発表した。

月次カジノ売上の前年割れは昨年6月以降16ヶ月連続。9月の下落幅は前月から2.5ポイント改善したが、金額ベースでは14.90億パタカ(約224億円)の減少となった。

今年1〜9月の累計カジノ売上は1760.15億パタカ(約2兆6438億円)で、前年同期比36.2%減。

マカオ政府の今年度(1〜12月)財政予算では、月次平均カジノ売上が200億パタカ(約3004億円)に設定されているが、8月終了時点での累計で月平均が198.60億パタカ(約2983億円)となり、これを下回る結果となったことから、マカオ政府は9月1日付で緊縮財政入りすることを発表している。1〜9月の月平均は195.57億パタカ(約2938億円)。

例年、9月は夏休みと国慶節連休に挟まれたオフシーズンにあたることから、8月との比較で売り上げの減少が見受けられるのは珍しくない。市場では160億パタカ台との予想もあったが、結果的には170億パタカ台となった。

今後、月初に国慶節大型連休、月末に新IR(統合型リゾート)スタジオ・シティの開幕がある10月の結果に引き続き高い関心が集まる。

マカオの大型IR(統合型リゾート)集積エリア、コタイ地区の夜景(資料)=2015年3月(写真:GCS)

マカオの大型IR(統合型リゾート)集積エリア、コタイ地区の夜景(資料)=2015年3月(写真:GCS)

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