マカオ国際空港が16年旅客数目標発表、2%増の595万人=中国本土旅客スローダウンで保守的に

マカオの主要な空の玄関口となるマカオ国際空港だが、昨年(2015年)訪マカオ外客数が前年から微減となる中、通年の旅客数が前年比6.4%増の580万人超に達し、1995年の開港以来最多を記録した。

このほか、航空機発着回数が6.0%増の5万5000回超、貨物取扱量が4.5%増の3万トン超となり、主要三指標がいずれもプラスとなった。また、新規乗り入れ航空会社が9社、新規8路線の開設もあり、昨年末時点の乗り入れ航空会社数は30社、乗り入れ都市数は44都市とネットワークの拡充も進んでいる。

マカオ国際空港の運営会社は1月20日、同月15日に開催された会議で示されたという今年のワークプランの内容を明らかにした。プレスリリースによると、旅客数が595万人、航空機発着回数が5万7000回、貨物取扱量が3万659トンという具体的数値目標を掲げたとのこと。旅客量は前年から2%と保守的な見込みとなったが、地元紙は中国本土旅客がスローダウン傾向にあるためと報じている。

マカオ国際空港はジャンボジェットの離発着が可能な3420メートルの滑走路を持ち、24時間運用を行っている。乗り入れ都市は中国本土、東南・北アジアといった近距離が中心。日本については現在マカオ航空が東京・成田及び大阪・関西線に就航(各1日1便)している。また、同社が今年3月28日から初の福岡線(週4便)を開設予定。

マカオ国際空港(資料)=マカオ・タイパ島―本紙撮影

マカオ国際空港(資料)=マカオ・タイパ島―本紙撮影

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