72分、70元―広珠都市間鉄道31日全線開業

31日、広珠都市間鉄道(廣珠城際鐵路)について、広州南駅と珠海(拱北)駅の間で全線開業する。元旦開業予定だったが1日早まった。開業時点での全区間の所要時間は最速72分、運賃は二等車70人民元となる。

新たに開業する延伸部は南から珠海、前山、明珠、唐家湾の4駅、約23キロメートル。

広珠都市間鉄道会社が30日に発表した情報によると、広州南から珠海までの全区間所要時間は最速で72分、運賃は二等車70人民元、一等車90人民元に決まった。これまで最速45分、最安45人民元と伝えられてきたが、全線開通時点では時間、価格ともに様子見の設定となるようだ。これまで同ルートの輸送を担ってきた高速バスも価格面で対抗できることから、過度な競争を避けるためとの見方もある。しかし、今後状況によってスピードアップや価格調整もありうる。

広珠都市間鉄道の運行本数は通常期がピーク期で1日60往復、うち広州南と珠海間は35往復。始発は6時30分、終発は23時で運行頻度はピーク時間帯で15分おき。通常期は43.5往復で、広州南と珠海間はうち25往復。始発は7時、終発は22時40分。

広珠都市間鉄道は京広高速鉄道(新幹線)と広州南駅で駅舎を共有しているが、乗り継ぎにはそれぞれの専用改札口を利用する必要がある。乗継には最短でも1時間以上必要となる。中国の中長距離鉄道乗車券の自動券売機の利用には中国のIC身分証が必要となるため、外国人は有人窓口を利用する必要がある。高速鉄道利用の際、チケット購入にかかる時間も計算しておかなくてはならない。

広珠城軌に投入される「和諧号CRH1型」(写真は広深線の同型車輌)―本紙撮影

広珠城軌に投入される「和諧号CRH1型」(写真は広深線の同型車輌)―本紙撮影

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