シートベルト未着用で被害拡大―フェリー事故

29日に発生し、26人もの負傷者を出すこととなった高速フェリーの衝突事故。事故発生時の船内の様子が明らかになった。乗客の話によると、多くの乗客がシートベルトを着用していなかったという。

地元有力紙「澳門日報」が30日付の紙面で報じた。通常、フェリーは出発前後に映像や船内アナウンスでシートベルト着用を促す。今回の事故は出発して約10分後に発生したことから、すでにシートベルト着用についての案内後とみられる。しかし、事故当時、負傷した乗客を含め多くがシートベルトを着用していなかったという。また、一部乗客からはシートベルトが故障しており使用できなかったという声もあった。

当局によると事故原因については引き続き調査中というが、なぜ指定航路の中央ではなく端を航行していたのかを中心に詳しく調べる方針。

現在、乗船時のシートベルト着用は厳格に運用されているとは言い難く、今後、着用義務化などの議論が必要。万が一の際の被害を最小限に抑えるためにも、高速フェリー搭乗時はシートベルトを必ず着用したい。

事故を起こしたジェットフォイルと同型の船内(資料)―本紙撮影

事故を起こしたジェットフォイルと同型の船内(資料)―本紙撮影

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