マカオのATMで偽造カード使い現金引き出す…中国人逮捕=通販でキット購入し自作

マカオ司法警察局は9月5日、偽造カードを使ってマカオ市内のATMから現金を引き出したなどの疑いで、中国本土出身の男を逮捕、送検したことを明らかにした。

同局の発表によれば、今年(2016年)1月、マカオ・新口岸地区の銀行に設置されたATM機内から偽造カードが見つかったと通報を受け捜査に着手。犯人の男の身元を割り出すと同時に、男が昨年12月以降、少なくともマカオの2つの銀行のATM機から20回に渡って引き出しに挑戦して17回成功していたこと、引き出し総額は合計5万9000香港ドル(日本円換算:約78万9000円)に上ることを確認したという。

その後、8月31日になって男が再び中国本土からマカオに入境したことがわかり、9月3日に警察が身柄を拘束。その際、男は中国のクレジットカードとキャッシュカードの情報が書き込まれた6枚の偽造カード、パソコン、カードリーダーライターを携行していたとのこと。

男は警察の取り調べに対して犯行を認めた上、中国の通販サイトで偽造カード製作キットと10人以上の中国人のキャッシュカード情報を3000人民元(約4万6000円)で購入したなどと供述しているという。

マカオの銀行ATMの中には、偽造キャッシュカードを感知すると自動で呑み込むよう設計されているものが導入されている。

偽造カードを使い現金を引き出した疑いで逮捕された男の所持品(写真:マカオ司法警察局)

偽造カードを使い現金を引き出した疑いで逮捕された男の所持品(写真:マカオ司法警察局)

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