人口65万人のマカオ、1日平均44万人が出入り…2%増=1〜10月累計1.3億人に

マカオ治安警察局の呉錦華副局長は11月28日に地元ラジオ局の番組に出演した際、今年(2016年)1〜10月のマカオの全イミグレーション施設における出入境人数が1.3億人(延べ、以下同)、1日平均44万人に達し、前年同期比2%増だったことを明らかにした。

マカオは人口65万人、面積30平方キロという小さな街だが、なぜこれほど多くの出入りがあるのだろうか。

その理由として、世界遺産やカジノを核とした大型IR(統合型リゾート)に加え、マカオグランプリをはじめとした国際イベントなど豊富な観光資源を有し、年間訪マカオ旅客数が3000万人を超えるペースで安定的に推移していることが挙げられる。

また、中国・広東省珠海市と陸で接しており徒歩など陸路での往来が可能となっているほか、香港と高速船でわずか1時間の位置にある地理的要因もある。一昨年(2014年)12月からマカオと珠海市の間で通関時間の延長(一部24時間化)が実現したことを受け、マカオと比較して生活物価が低い珠海市に住まいを移し、越境通学・通勤する動きも見受けられる。

中国本土との陸路の玄関口となるマカオ半島北部の關閘イミグレーション到着ゲート(資料)=2015年2月(写真:GCS)

中国本土との陸路の玄関口となるマカオ半島北部の關閘イミグレーション到着ゲート(資料)=2015年2月(写真:GCS)

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