マカオ南粤卸売市場でH7亜型鳥インフル見つかる=食用家禽類売買を3日間停止、1万8千羽殺処分

マカオ政府民政総署(IACM)と衛生局(SSM)は1月26日夜に緊急合同記者会見を開き、同日から少なくとも3日間、マカオにおける食用家禽類の売買停止措置を実施することを発表した。

同日、IACMがマカオ北部にある南粤批發市場(卸売市場)で中国本土から輸入されたばかりと言う約2千羽の鶏に対するサンプル検査を実施した結果、一部にH7亜型鳥インフルエンザウイルスの陽性反応が見られたため。

IACMでは、これらの鶏は市場に流通しておらず、市場内の食用家禽の全量にあたる1万8千羽を殺処分するとした。

マカオ政府民政総署が食用家禽類の殺処分及び消毒を実施=1月26日、南粤批發市場(写真:GCS)

マカオ政府民政総署が食用家禽類の殺処分及び消毒を実施=1月26日、南粤批發市場(写真:GCS)

また、SSMによれば、鶏の輸送を担当した貨物トラックの運転手1人の男性を密接接触者、運搬を担当した2人の男性として認定したが、3人はいずれも居住地の中国本土に戻っていたことがわかり、中国本土の関係当局に通報を行ったとのこと。

同市場では、昨年12月13日にも中国本土から輸入された烏骨鶏から鳥インウルエンザウイルスが見つかったばかり。

マカオ政府民政総署及び衛生局による緊急合同記者会見の様子=1月26日、民政総署ビル(写真:GCS)

マカオ政府民政総署及び衛生局による緊急合同記者会見の様子=1月26日、民政総署ビル(写真:GCS)

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