大型IR建設ラッシュ続くマカオ、建設中及び設計段階のホテルが50軒…17年第1四半期=客室供給数は現状1.4倍の5万室規模に

近年、マカオでは新興埋立地のコタイ地区を中心に、大型IR(統合型リゾート)の建設ラッシュが続いている。

マカオ政府土地工務運輸局は6月19日、今年第1四半期(2017年1〜3月)時点で建設中のホテルが17軒、設計段階のものが33軒あり、供給客室数は前者が5153室分、後者が7840室分に上ることを明らかにした。(エリア別内訳は文末のデータ参照)

マカオ政府統計調査局の資料によれば、今年3月末時点で営業中のホテル数は前年の同じ時期から2軒増の108軒、客室供給数は13.1%増の3.64万室となっており、これに建設中及び設計段階の数を加えると、将来的にホテル数が約1.5倍の158軒、客室供給数が約1.4倍の4万9393室となる。

マカオは人口約65万人、面積約30平方キロという小さな街だが、世界遺産やカジノを核とした大型IR(統合型リゾート)に加え、マカオグランプリなどの国際イベントが数多く開催されるアジア有数の観光都市として知られ、年間訪マカオ旅客数は3000万人を超える。

なお、カジノ売上では米国ラスベガスのおよそ6倍という圧倒的な世界一のポジションにあるマカオだが、ホテル客室供給数では同市の約15万室を大きく下回っている。

【資料】
2017年第1四半期時点で建設または設計段階のホテルデータ(エリア別)
<マカオ半島>
・建設中:13軒 1224室
・設計段階:27軒 2615室
<タイパ島>
・建設中:1軒 373室
・設計段階:1軒 126室
<コタイ地区>
・建設中:2軒 3545室
・設計段階:4軒 4642室
<コロアン島>
・建設中:1軒 11室
・設計段階:1軒 457室

MGMチャイナが開発を進める新IR施設「MGMコタイ」(資料)=マカオ・コタイ地区、2016年11月-本紙撮影

MGMチャイナが開発を進める新IR施設「MGMコタイ」(資料)=マカオ・コタイ地区、2016年11月-本紙撮影

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