2024年度「マカオグリーンホテルアワード」授賞式開催…17軒が受賞
- 2025/6/30 9:11
- 産業・経済
マカオ政府環境保護局(DSPA)は6月27日、同局が主催する2024年度「マカオグリーンホテルアワード(澳門環保酒店獎)」の授賞式を開催。17軒が同年度のアワードを獲得した。
マカオグリーンホテルアワードは2007年から毎年開催されており、今回が18回目。アワードの有効期間は3年間となっており、アワードを保持するホテルの数は当初の8軒から現時点(2022〜2024年度)ではマカオのホテル総数の約半数にあたる58軒まで大幅に増えている。
同局が授賞式で、ここまで参加ホテルの電力消費量は合計約3億7000万キロワット時減少しており、これは2億2000万キログラムの二酸化炭素排出量削減に相当し、1000万本の木が年間に吸収する量にあたること、受賞ホテルの60%近くがすでにカーボン・オーディットを実施し、分析結果に基づいて脱炭素戦略を策定しており、監査の範囲をサプライヤーやビジネスパートナーにまで広げたところもあることを紹介。
また、一部ホテルは天然ガスへの切り替えや太陽光発電パネルの設置などクリーンエネグリーの利用を積極的に進めることで環境効率を高め、電気自動車(EV)を積極利用と充電設備の拡大も進み、受賞ホテルの充電スポット(電動バイク用含む)は前年から8割超の増となる540ヶ所に達したとのこと。

廃棄物削減及び資源リサイクル面についても、受賞ホテルの中には、使い捨てペットボトルによる飲料水の提供から製造ラインを独自に設置して再利用可能なガラス瓶に切り替えた例があることを挙げたほか、すべての受賞ホテルが古紙、ペットボトル、アルミ缶、使用済みバッテリーのリサイクルプログラムを実施しており、累計リサイクル量はミニバスおよそ2万台に相当する8万2000トン超に上り、受賞ホテルの60%以上が生ごみのリサイクルを実施しており、中には独自の生ごみ処理機を設置しているところもあるという。
同局では、来月(7月)1日から8月15日にかけて2025年度のグリーンホテルのエントリー受付を行う予定で、2023、2024年の授賞ホテルについても、さらに上のカテゴリーにエントリーすることが可能とした。
マカオグリーンホテルアワードの授賞ホテルリストはDSPAの公式ホームページで確認することができる。
