マカオ政府統計調査局は8月31日、今年（2017年）7月の商品貿易統計を公表した。

今年7月の商品貿易輸出総額は前年の同じ時期から34.0%増の11.1億パタカ（日本円換算：約152.2億円）。このうち、再輸出は48.5%増の9.6億パタカ（約131.6億円）で、品目別では衣類が3.9倍の顕著な増となる2.0億パタカ（約27.4億円）だった。マカオ製の商品の輸出は16.2%減の1.6億パタカ（約21.9億円）にとどまり、品目別では、たばこが19.1%の大幅減となる3582万パタカ（約4.9億円）だった。商品貿易輸入総額は8.7%増の61.5億パタカ（約843.0億円）。品目別では、ハンドバック・財布が63.1%、ゴールド製ネックレスが49.6%のそれぞれ顕著な増。同月の商品貿易赤字は50.3億パタカ（約689.5億円）。

今年1〜7月累計の商品貿易輸出総額は前年の同じ時期から13.3%増の67.3億パタカ（約922.5億円）。このうち、再輸出は15.8%増の56.9億パタカ（約779.9億円）、マカオ製商品輸出は1.2%増の10.4億パタカ（約142.6億円）。輸入総額は5.9%増の412.1億パタカ（約5648.7億円）。商品貿易赤字は344.7億パタカ（約4724.9億円）にまで拡大した。

今年1〜7月累計の主要輸出先別では、中国本土が17.7%増の12.3億パタカ（約168.6億円）、香港が19.5%増の40.9億パタカ（約560.6億円）、米国が18.9%増の1.0億パタカ（約13.7億円）、EUが4.7%減の1.1パタカ（約15.1億円）。このほか、ポルトガル語圏諸国は88.2%減の66万パタカ（約0.1億円）。品目別では、非紡績商品が11.9%増の61.9億パタカ（約848.5億円）。ダイヤモンド及びダイヤモンドネックレスが34.8%増の4.8億パタカ（約65.8億円）、電子部品が22.4%減の5.3億パタカ（約72.6億円）。紡績品及び衣類は32.5%増の5.4億パタカ（約74.0億円）。

主要輸入元については、中国本土が6.2%減の135.0億パタカ（約1850.5億円）、ポルトガル語圏諸国が3.0%減の3.6億パタカ（約49.3億円）だった一方、EUが14.2%増の106.5億パタカ（約1459.8億円）に。品目別では、消費財が14.6%増の274.6億パタカ（約3764.0億円）。このうち、ゴールド製ネックレスが31.3%増の37.0億パタカ（約xx376.6億円）、腕時計が39.2%増の29.8億パタカ（約408.5億円）とプラスだったが、携帯電話は17.4%減の21.1億パタカ（約289.2億円）、建築資材は17.1%減の10.2億パタカ（約139.8億円）とマイナスに。

今年1〜7月の商品貿易総額は前年の同じ時期から6.9%増の479.4億パタカ（約6571.3億円）。

マカオの町並み（資料）＝マカオ半島・内港上空から空撮、2015年4月（写真：GCS）