マカオ 17年8月貨幣・金融統計公表…通貨供給量上昇続く

マカオ政府金融管理局は10月6日、今年(2017年)8月の貨幣・金融統計を公表した。内容のサマリーは下記の通り。

【マネーサプライ】
流通貨幣が0.2%上昇、通知預金が1.8%下落となり、M1は前月から1.4%減少。準通貨負債は1.4%上昇、通貨供給量M2は1.1%増の5744億パタカ(日本円換算:約8兆0613億円)となった。前年同月との比較では、M1が6.7%、M2が14.0%のそれぞれ上昇。通貨ストラクチャーについては、M2に占める通貨別の比率はマカオパタカが31.1%、香港ドルが53.6%、人民元が4.4%、米ドルが9.0%。

【預金】
マカオ居民(マカオ居留権保有者)による預金は前月から1.1%増の5600億パタカ(約7兆8593億円)、非居民による預金は3.9%減の2613億パタカ(約3兆6672億円)、公共部門の銀行システムへの預金は0.3%増の1878億パタカ(約2兆6357億円)で、これらを総合して計算した銀行システムの預金総額は0.4%減の1兆0092億パタカ(約14兆1636億円)。このうち、マカオパタカ、香港ドル、人民元、米ドルの占める割合はそれぞれ20.3%、50.9%、4.8%、21.8%。

【融資】
地元民間部門への融資は前月から0.3%上昇の4360億パタカ(約6兆1190億円)。このうち、マカオパタカ、香港ドル、人民元、米ドルの比率はそれぞれ30.0%、64.6%、0.2%、4.6%で、金額にして1309億パタカ(約1兆8371億円)、2815億パタカ(約3兆9507億円)、10億パタカ(約140億円)、201億パタカ(約2821億円)。対外部門への融資は前月から横ばいの4242億パタカ(約5兆9534億円)。マカオパタカ、香港ドル、人民元、米ドルの比率はそれぞれ1.9%、31.0%、10.5%、49.0%で、金額にして79億パタカ(約1109億円)、1315億パタカ(約1兆8455億円)、446億パタカ(約6259億円)、2079億パタカ(約2兆9178億円)。

【預貸率/不良債権比率】
銀行のマカオ居民に対する預貸率は8月末時点で前月末から0.3ポイント下落の58.3%。非マカオ居民含む総体預貸率は0.4ポイント上昇の85.2%。不良債権比率は横ばいの0.3%。

マカオ金融管理局ビル(資料)―本紙撮影

マカオ金融管理局ビル(資料)―本紙撮影

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