マカオ、カジノで負けた中国人が盗んだバイクでひったくり…オーバーステイも発覚

マカオ司法警察局は10月23日、同月13日に大型カジノIR(統合型リゾート)が建ち並ぶコタイ地区の路上で発生したひったくり事件の容疑者として、中国本土出身の自称無職の男(37)を逮捕したと発表した。

事件は13日午前3時頃に発生。中国本土からマカオを訪れていた40代の夫婦が歩道を歩いていた際、突然近づいてきた男に夫が持っていた現金およそ4万人民元(日本円換算:約68万円)の入りのバッグをひったくられた。被害者はひったくりの男が別の男が運転するバイクに乗って逃走するのを目撃していたという。

その後、夫婦からの通報を受け、司法警察局が捜査に着手。容疑者の逃走経路から居場所を突き止め、20日夜にマカオ半島新口岸地区のマンションでバッグをひったくった男の身柄を拘束した。

男は警察の調べに対し、カジノで負けたことから、同じく中国本土出身の友人1人と共謀し、バイクを使ったひったくりを思いついたなどと供述しているとのこと。また、犯行に使ったバイクは友人が盗んできたものだったといい、警察がマンションの部屋の中でキーを、近くの路上でバイクを発見した。容疑者は盗んだ現金を友人と分け、1万5000人民元(約26万円)を手にしたが、すでにカジノで使い果たしたという。

なお、男はオーバーステイだったことも発覚。警察では、男を窃盗などの罪で送検するとともに、バイクを盗み、犯行時に運転手役を務めていた男の行方を追っている。

警察が公開した証拠品(写真:マカオ司法警察局)

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