第64回マカオGP、F3に山下健太ら日本人ドライバー7人エントリー…シューマッハとピケの息子も

長い歴史を持つモーターレースの祭典として高い知名度と人気を誇るマカオグランプリ。今年(2017年)の「サンシティグループ第64回マカオグランプリ」は11月16日から19日までの4日間、マカオ市街地の公道を使用した「ギア・サーキット」を舞台に、F3マカオグランプリ、GTワールドカップ、モーターサイクルグランプリなど6種のレース開催を予定している。

大会組織委員会は10月24日午後に記者会見を開き、今大会の見どころと各レースの最新のエントリーリストなどを紹介。看板レースとなる「サンシティグループ フォーミュラ3(F3)マカオグランプリ」については、前回大会で国際自動車連盟(FIA)主導のワールドカップへ格上げされ、今大会も2年連続でワールドカップとしての開催。また、「SJMマカオGTカップ」についても、「FIA GTワールドカップ」として3年連続で開催される。さらに、「サンシティグループマカオギアレース」が「WTCC世界ツーリングカー選手権」の1レースとなり、3大会ぶりに復帰する。2つのワールドカップとWTCC世界ツーリングカー選手権というビッグレースが同時開催されるイベントはマカオグランプリが世界唯一となる。

今大会には世界各地からおよそ200人のドライバーが参戦を予定しているとのこと。多くの日本人選手がエントリーしていることも明らかとなった。

10月24日時点の暫定リストでは、「F3マカオグランプリ」に2017全日本F3選手権2位の坪井翔(所属チーム:TOM’S)、同4位の宮田莉朋(TOM’S)、FIAヨーロピアンF3選手権15位の牧野任祐(Motopark with VEB)、同19位の佐藤万璃音(Motopark with VEB)、2017全日本スーパーフォーミュラ選手権暫定11位で2016年全日本F3選手権チャンピオンの山下健太(B-Max Racing Team)、2017全日本スーパーフォーミュラ選手権暫定4位の関口雄飛(B-Max Racing Team)、2017全日本F3選手権NクラスチャンピオンのDRAGONこと組田龍司(B-Max Racing Team)の7人、「GTワールドカップ」に吉本大樹(HubAuto Racing)、「WTCC世界ツーリングカー選手権に道上龍(Honda Racing Team JAS)、「マカオツーリングカーカップ」には木下みつひろ(GTO Racing Team)の各1人ずつの計10人のエントリーが確認できた。

F3マカオグランプリは若手ドライバーのF1への登竜門として知られる存在。優勝経験を持つアイルトン・セナやミハエル・シューマッハがF1ワールドチャンピオンに輝いた。2001年に日本人初優勝を飾った佐藤琢磨も翌年からF1に参戦した。今大会のF3マカオグランプリには、ミハエル・シューマッハの息子、ミック・シューマッハ(SJM Theodore Racing by Prema)と2003〜2004年に参戦し、その後F1で活躍したネルソン・ピケの息子、ペドロ・ピケ(Van Amersfoort Racing)もエントリーしている。

マカオグランプリ組織委員会による記者会見の様子=2017年10月24日、マカオ科学館(写真:GCS)

マカオグランプリ組織委員会による記者会見の様子=2017年10月24日、マカオ科学館(写真:GCS)

関連記事

最近の記事

  1.  澳門海關(マカオ税関)は10月6日、同月5日にマカオ国際空港の到着口にある税関検査場で未検疫の大…
  2.  マカオ治安警察局は10月6日、自動車の運転者と歩行者の安全を確保するため、マカオ域内の各所でキッ…
  3.  マカオで複数の統合型リゾート(IR)を運営するウィンマカオ社は10月4日、マカオ半島新口岸地区に…
  4.  9月初旬から5夜にわたってマカオ半島南部のマカオタワー沖海上で開催された第32回マカオ国際花火コ…
  5.  マカオ司法警察局は10月4日、同月2日にコタイ地区の統合型リゾート(IR)施設内でゲーミング(カ…

ピックアップ記事

  1.  マカオで統合型リゾート(IR)を運営するサンズチャイナと米国のホテル大手マリオットインターナショ…
  2.  マカオ政府旅遊局(MGTO)が国際旅客誘致策の一環として今年(2024年)1月1日から実施してい…
  3.  マカオのマカオ半島側とタイパ島を結ぶ4番目の跨海大橋となる「マカオ大橋(澳門大橋/Ponte M…
  4.  マカオの新交通システム「マカオLRT(澳門輕軌)」タイパ線の媽閣駅延伸部が12月8日に開業。マカ…
  5.  マカオ政府は6月17日、政府がコタイ地区の南東部に位置する約9万4000平米の国有地を活用し、約…

注目記事

  1.  日本の三菱重工業は2月29日、マカオ政府公共建設局(DSOP)から、マカオLRT(Light R…
  2.  豪華絢爛な大型IR(統合型リゾート)を中心としたカジノが目立つマカオだが、実は競馬、サッカー及び…
  3.  去る12月23日夜、日本の歌手・近藤真彦さんがマカオ・コタイ地区にある統合型リゾート「MGMコタ…
  4.  日本も出場した女子バレーボールネーションズリーグ(VNL)予選第2週のマカオ大会が5月28日から…
  5.  マカオ治安警察局は3月5日、東京などからマカオへ向かう航空機内で窃盗を繰り返したとして中国人(中…
香港でのビジネス進出や会社運営をサポート

月刊マカオ新聞

2024年10月号
(vol.136)

マカオに取材拠点を置くマカオ初、唯一の月刊日本語新聞「マカオ新聞」。ビジネスと観光、生活に役立つ現地マカオ発の最新トピックを月刊でお届けいたします。記事紹介及び閲覧はこちらへ。

ページ上部へ戻る
マカオ新聞|The Macau Shimbun