マカオ国際空港旅客ターミナルビル南側拡張計画始動…年間旅客輸送量キャパシティ2割増の1000万人に拡大

マカオの主要な空の玄関口、マカオ国際空港の運営会社にあたるCAMが8月23日から旅客ターミナルビル南側拡張計画(設計及び建設工事)の公開入札を開始した。

CAMの発表によれば、年間旅客輸送量のキャパシティはもともと600万人(延べ、以下同)だったが、今年8月までの旅客ターミナルビル北側拡張部の運用開始などに伴い780万人にまで増強できたという。今回の旅客ターミナルビル南側拡張計画は延床面積1万7100平米(3フロア)で、搭乗待合室、オフィス、飲食ゾーン、貴賓室のほか、ボーディングブリッジ3本を含むといい、完成時のキャパシティは1000万人まで拡大するとのこと。

マカオ国際空港はタイパ島の北東部にあり、ポルトガル統治時代の1995年に開港した。現在は東北及び東南アジアとの短距離路線が主で、LCCの誘致に積極的なことでも知られる。

今年(2018年)から順次運用を開始したマカオ国際空港旅客ターミナルビル北側拡張部(写真:CAM)

今年(2018年)から順次運用を開始したマカオ国際空港旅客ターミナルビル北側拡張部(写真:CAM)

近年、旅客数は右肩上がりの増加が続いている状況で、昨年(2017年)の年間旅客数は対前年8%増、開港以来最多となる延べ716万人に達した。今年1〜7月累計の旅客数も前年同期から約2割増で推移しており、CAMは年間で800万人に達すると見込んでいる。

なお、マカオと日本の間の定期便については、マカオ国際空港をハブとするマカオ航空が東京(成田)と大阪(関西)にそれぞれ1日1往復、福岡に週3往復就航しており、いずれも全日空とのコードシェア便となっている。

マカオ国際空港旅客ターミナルビル南側拡張部の建設予定地となる駐車場(写真:CAM)

マカオ国際空港旅客ターミナルビル南側拡張部の建設予定地となる駐車場(写真:CAM)

関連記事

最近の記事

  1.  マカオ治安警察局は1月13日、マカオの繁華街で観光名所のマカオ半島・新馬路でスリを行ったとしてモ…
  2.  マカオの首長にあたる行政長官の岑浩輝(サン・ホウファイ)氏は1月13日、多くの地元コミュニティの…
  3.  マカオで複数の統合型リゾート(IR)を運営するサンズチャイナ社は1月13日、2024年の香港中文…
  4.  マカオ特別行政区立法会はマカオ半島南湾湖畔にある立法会ビルの一般公開イベントを1月18日午前10…
  5.  マカオ司法警察局では、警察総局の指揮下、各種犯罪の抑止策と取り締まり強化による社会治安の浄化を目…

ピックアップ記事

  1.  マカオのマカオ半島側とタイパ島を結ぶ4番目の跨海大橋となる「マカオ大橋(澳門大橋/Ponte M…
  2.  マカオの新交通システム「マカオLRT(Light Rapid Transit)」の新線「横琴線(…
  3.  マカオ政府は6月17日、政府がコタイ地区の南東部に位置する約9万4000平米の国有地を活用し、約…
  4.  マカオで統合型リゾート(IR)を運営するサンズチャイナと米国のホテル大手マリオットインターナショ…

注目記事

  1.  去る12月23日夜、日本の歌手・近藤真彦さんがマカオ・コタイ地区にある統合型リゾート「MGMコタ…
  2.  豪華絢爛な大型IR(統合型リゾート)を中心としたカジノが目立つマカオだが、実は競馬、サッカー及び…
  3.  日本の三菱重工業は2月29日、マカオ政府公共建設局(DSOP)から、マカオLRT(Light R…
  4.  マカオ治安警察局は3月5日、東京などからマカオへ向かう航空機内で窃盗を繰り返したとして中国人(中…
  5.  日本も出場した女子バレーボールネーションズリーグ(VNL)予選第2週のマカオ大会が5月28日から…
香港でのビジネス進出や会社運営をサポート

月刊マカオ新聞

2025年1月号
(vol.139)

マカオに取材拠点を置くマカオ初、唯一の月刊日本語新聞「マカオ新聞」。ビジネスと観光、生活に役立つ現地マカオ発の最新トピックを月刊でお届けいたします。記事紹介及び閲覧はこちらへ。

ページ上部へ戻る
マカオ新聞|The Macau Shimbun