マカオ、道路交通法改正案のパブリックコメント実施…飲酒運転厳罰化など盛り込む

マカオ政府交通事務局(DSAT)は1月29日午前に記者会見を開き、同日から3月29日までの60日間、道路交通法改正案のパブリックコメント(意見公募手続き)を実施すると発表した。

今回の改正案で大きな注目を集めているのが、飲酒運転の厳罰化だ。現行法では、「酒酔い運転」の最高罰則は「禁錮1年+運転禁止3年」だが、改正法案では初犯と累犯による差異を付けた上で新たに罰金を設定し、初犯が「禁錮2年または罰金9万マカオパタカ(日本円換算:約122万円)+運転禁止4年」、累犯は「禁錮3年または罰金15万マカオパタカ(約203万円)+運転禁止5年」に。「酒気帯び運転」は、初犯が「罰金3万マカオパタカ(約41万円)+運転禁止6ヶ月」から「罰金5万マカオパタカ(約68万円)+運転禁止2年」、累犯が「禁錮6ヶ月または罰金5万マカオパタカ(約68万円)+運転禁止3年」から「禁錮1年または罰金9万パタカ(約122万円)+運転禁止4年」にするというもの。このほか、スピード違反についても罰則を強化するとした。DSATでは、危険運転に対する罰則強をによって運転者の責任感向上と抑止効果を期待するとしている。

このほか、普通乗用車の後席シートベルト着用の義務化、大型車運転者に対する運転時の携帯電話通話機能使用禁止、違反点数制度採用の検討などが盛り込まれた。

マカオ政府交通事務局による記者会見の様子=2019年1月29日(写真:DSAT)

マカオ政府交通事務局による記者会見の様子=2019年1月29日(写真:DSAT)

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