マカオで今年初の輸入性はしか感染例確認…患者は生後7ヶ月の女児と25歳の母親、中国本土のベビースイミングに通う

マカオ政府衛生局(SSM)は1月29日夜、マカオで今年(2019年)初となる輸入性はしか感染例を確認したと発表。患者はマカオ生まれの7ヶ月の女児とその25歳の母親(マカオ就労ビザを持つ海外労働者)とのこと。

親子は今年1月中旬から相次いで症状が現れたといい、私立のクリニック、公立総合病院の仁伯爵綜合醫院、私立総合病院の鏡湖醫院を受診していた。29日午後、SSM公衆衛生研究所による検査結果が判明し、はしか感染が確定したもの。

マカオでは、はしかの予防接種が計画的に(1歳の誕生日を迎えた後)実施されているが、患者は生後7ヶ月だったため未接種だった。目下、女児の容体は安定しているとのこと。また、同居の家族にはしかとみられる症状は出ていないとした。

なお、SSMの聞き取り調査に対し、親子は潜伏期間に中国・珠海市のベビースイミング施設を複数回訪れていたと話しているとのこと。SSMでは、親子の活動状況や症状が出た時期などを考慮し、母親について輸入性感染、娘については母親から伝染した輸入関連性感染と判断。現在、患者と同じ時間帯に医療機関の待合室にいた人や、同居の家族について、健康状況の追跡調査を進めているとした。

マカオ政府衛生局(写真:GCS)

マカオ政府衛生局(写真:GCS)

関連記事

Print Friendly, PDF & Email

最近の記事

  1.  マカオ治安警察局は7月26日、同局の管轄下にある特警隊が同月27日午前9時から正式にタイパ島北安…
  2.  マカオで複数のカジノIR(統合型リゾート)を運営するサンズチャイナ社は7月25日、今年第2四半期…
  3.  マカオ・コタイ地区にある東亜運動会体育館(通称:マカオドーム)で7月26日午後、マカオ警察総局と…
  4.  マカオ政府統計・センサス局(DSEC)は7月26日、今年第2四半期(2024年4〜6月期)の雇用…
  5.  マカオではアフターコロナで社会・経済の正常化が進んだ昨年(2023年)から歩行者による禁止場所で…

ピックアップ記事

  1.  マカオ政府旅遊局(MGTO)が国際旅客誘致策の一環として今年(2024年)1月1日から実施してい…
  2.  マカオ・コタイ地区にある大型IR(統合型リゾート)「スタジオ・シティ(新濠影滙)」運営会社は1月…
  3.  マカオ政府は6月17日、政府がコタイ地区の南東部に位置する約9万4000平米の国有地を活用し、約…
  4.  シンガポール発の国際ラグジュアリーホテルブランド「カペラ」がマカオ初進出することがわかった。カペ…
  5.  豪華絢爛な大型IR(統合型リゾート)を中心としたカジノが目立つマカオだが、実は競馬、サッカー及び…

注目記事

  1.  日本も出場した女子バレーボールネーションズリーグ(VNL)予選第2週のマカオ大会が5月28日から…
  2.  日本の三菱重工業は2月29日、マカオ政府公共建設局(DSOP)から、マカオLRT(Light R…
  3.  去る12月23日夜、日本の歌手・近藤真彦さんがマカオ・コタイ地区にある統合型リゾート「MGMコタ…
  4.  日本政府は8月22日、早ければ同月24日にも東京電力福島第一原発におけるALPS処理水(以下、処…
  5.  マカオは面積約30平方キロ、人口約68万人の小さな街だが、コロナ前には年間4000万人近いインバ…
香港でのビジネス進出や会社運営をサポート

月刊マカオ新聞

2024年8月号
(vol.134)

マカオに取材拠点を置くマカオ初、唯一の月刊日本語新聞「マカオ新聞」。ビジネスと観光、生活に役立つ現地マカオ発の最新トピックを月刊でお届けいたします。記事紹介及び閲覧はこちらへ。

ページ上部へ戻る
マカオ新聞|The Macau Shimbun