マカオ警察による交通検問で密航者を発見…車でカジノめぐりの途中

マカオ治安警察局の発表によれば、7月1日にマカオ半島北部の拱形馬路付近で実施した交通検問で調査対象となった自家用車の乗客の男性1人が身分証を提示できなかったとのこと。

その後の調べで、この男性が数日前に密航船を利用してマカオへ上陸し、友人である今回乗っていた車の運転手の男と連絡を取り、運転手が男を車でピックアップし、市内各所のカジノめぐりをしていたことが発覚。警察は、運転手の男(40)を隠匿罪で逮捕、送検した。

マカオは1999年にポルトガルから中国に返還されたが、以降も独自の出入境管理を行っている。中国本土籍の旅客がマカオを訪れる際、香港マカオ往来通行証と呼ばれる渡航証とビザに相当する渡航許可を取得するのが一般的だが、およそ2〜3ヶ月に1回7日間といったかたちで一定期間内の入境回数や滞在日数などに制限が設けられていることなどから、違法な就労や賭博、観光などを目的とした密航やオーバーステイが後を絶たない。不法行為を手引きする蛇頭も暗躍し、超過滞在者の隠れ家となる無認可宿泊施設の存在なども社会問題化している。

マカオ治安警察局(資料)-本紙撮影

マカオ治安警察局(資料)-本紙撮影

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