マカオで今年6人目の輸入性デング熱感染者確認…患者はカンボジア渡航歴ある26歳マカオ人男性

マカオ政府衛生局(SSM)は7月5日夜、マカオ域内で今年(2019年)6人目となる輸入性デング熱感染者を確認したと発表。

SSMによれば、患者はマカオ半島北部の黒沙環地区に居住し、市内にあるカジノ施設に勤務するマカオ人男性(26)。患者は5月6日から7月4日にかけてカンボジア・シアヌークビルへ旅行に出掛け、現地滞在中の6月28日に発熱、頭痛、筋肉痛等の症状が現れ、7月1日に手と胸部に発疹が出たため、現地の医療機関を受診し、デング熱と診断されたとのこと。マカオに戻った7月4日になっても発疹が残っていたことから、私立総合病院の鏡湖醫院を訪れ、デング熱検査のための採血を行い、5日にSSM公衆衛生研究所による検査結果が明らかとなり、デング熱Ⅰ型に感染していることが確認された。SSMは患者の渡航歴、症状などを踏まえ、輸入性デング熱であると判断を下した。

患者は7月1日にマカオで今年5人目となる輸入性デング熱感染が確認された男性と現地で同行していたという。SSMでは、速やかに患者の住居周辺で蚊の駆除を実施する予定とした。

なお、今年マカオで確認された輸入性デング熱感染者のうち、マレーシア及びフィリピン渡航歴がある3人はデング熱「Ⅱ型」だったが、カンボジア渡航歴にある感染者3人は「Ⅰ型」だった。

マカオは面積約32平方キロ、人口約67万人(海外労働者約18万人含む)の小さな都市だが、訪マカオ外客数は年間3580万人超に達しており、人口密度が極めて高く、人の出入りも多い。

マカオの街頭に掲出されているデング熱への注意を呼びかけるサイネージ(資料)-本紙撮影

マカオの街頭に掲出されているデング熱への注意を呼びかけるサイネージ(資料)-本紙撮影

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