マカオ、カジノ内で多額のチップ盗んだ中国本土出身の女逮捕…すベてギャンブルで使い果たす

 マカオ司法警察局は11月24日、同月18日にコタイ地区にあるIR(統合型リゾート)併設のカジノ施設で女性客から合計7万香港ドル(日本円換算:約139万円)のゲーミングチップを盗んだとして中国本土出身の自称無職の女(43)を逮捕したと発表。

 警察発表によれば、女性客がテーブルゲームに興じていたところ、バッグの中に入れていたチップがなくなっているのに気づき、警察に通報したとのこと。警察が捜査に着手し、監視カメラ映像などを元に容疑者の身元の割り出しに成功。その後、20日に容疑者が中国本土へ向かうためマカオ半島北部にある關閘イミグレーションを訪れた際、施設内で身柄を拘束したという。

 被疑者は警察の調べに対し、17日に同カジノ施設で負けてしまい、施設内を徘徊している際に被害者のバッグの中にチップがあったのを見つけ、隙をついて盗んだとし、盗んだチップの行方についてはすべてギャンブルで使い果たしたと供述したとのこと。警察は女を加重窃盗罪で送検済みとした。

 マカオのカジノ施設でテーブルゲームに参加する際、現金ではなくチップを使用する。チップは少し分厚いコインのような形をしており、額面によって色やデザインが異なるが、いずれも小さく軽い。1枚10万香港ドル(約139万円)以上の高額チップも存在する。

 チップはカジノフロアにあるキャッシャーと呼ばれるカウンターで額面の現金と交換することができる。つまり、現金そのもの。マカオのカジノでは、しばしばチップを狙った犯罪が発生している。

カジノフロアの監視システムのイメージ(資料)=マカオ理工学院ゲーミングティーチング&リサーチセンターの模擬カジノ施設にて-本紙撮影

カジノフロアの監視システムのイメージ(資料)=マカオ理工学院ゲーミングティーチング&リサーチセンターの模擬カジノ施設にて-本紙撮影

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