マカオ、19年第3四半期の小売業販売額約2431億円…対前年0.5%減=先行き不透明感も

 マカオ政府統計調査局は11月25日、今年第3四半期(2019年7〜9月期)の小売業販売額調査結果を公表。

 今年第3四半期の小売業販売総額は前年の同じ時期から0.5%減の180.6億マカオパタカ(日本円換算:約2431億円)、販売量は0.7%減だった。

 前年の同じ時期との比較では、成人ファッションと自動車の販売額がそれぞれ18.1%、9.3%の顕著な減少だった一方、コスメティック・サニタリー用品と通信設備はそれぞれ15.9%、12.9%の増。価格要因を排除した販売量では、自動車が17.1%、成人ファッションがそれぞれ14.8%の顕著な下落だった一方、通信設備とコスメティック・サニタリー用品はそれぞれ23.5%、18.3%の大きく伸長。

 今年第2四半期の販売総額(修正後データ)との比較では0.9%増。コスメティック・サニタリー用品と百貨店商品がそれぞれ9.9%、9.4%の増、通信設備と自動車はそれぞれ23.7%、11.4%減。販売量は1.3%増で、コスメティック・サニタリー用品と百貨店商品がそれぞれ13.6%、10.9%の増、通信設備と自動車はそれぞれ21.7%、11.4%減。

 今年第4四半期の販売量の見通しについて、調査対象となった小売店の47.9%が前年同期と変わらず、42.1%が減少、10.0%が増加と回答。また、商品の販売価格については75.9%が据え置き、12.5%が下落、11.6%が上昇するだろうとした。このほか、今年第3四半期と比較した今年第4四半期の経営状況については、49.9%が悪化、30.0%が安定継続、20.1%が良化するとの見通しを示した。

マカオ半島中心部の町並み(資料)-2019年9月、ポンテ16にて本紙撮影

マカオ半島中心部の町並み(資料)-2019年9月、ポンテ16にて本紙撮影

関連記事

最近の記事

  1.  澳門海關(マカオ税関)は12月7日、各イミグレーション施設でIT技術の活用を含む検査体制の強化を…
  2.  マカオでは、アフターコロナで市中における人流が顕著に回復する中、歩行者による禁止場所での道路横断…
  3.  マカオ政府旅遊発展委員会の委員長を務める李偉農(レイ・ワイノン)マカオ政府経済財政長官は12月7…
  4.  マカオでは、直近2ヶ月の間にアフリカなどからの経由便を利用して空路マカオに到着した外国人が粉末や…
  5.  マカオの新交通システム「マカオLRT(澳門輕軌)」タイパ線の媽閣駅延伸部が12月8日に開業。マカ…

ピックアップ記事

  1.  マカオ航空日本支社の発表によれば、現在成田路線を週4便(火・木・土・日曜)で運航しているが、今年…
  2.  日本政府は8月22日、早ければ同月24日にも東京電力福島第一原発におけるALPS処理水(以下、処…
  3.  12月3日午後4時頃、マカオタワーでバンジージャンプを終えたばかりの日本人男性(56)が息切れの…
  4.  香港国際空港の制限エリア内にある「スカイピア」と港珠澳大橋マカオ側イミグレーション施設との間を港…
  5.  マカオの新交通システム「マカオLRT(澳門輕軌)」タイパ線の媽閣駅延伸部が12月8日に開業。マカ…
香港でのビジネス進出や会社運営をサポート

月刊マカオ新聞

2023年12月号
(vol.126)

マカオに取材拠点を置くマカオ初、唯一の月刊日本語新聞「マカオ新聞」。ビジネスと観光、生活に役立つ現地マカオ発の最新トピックを月刊でお届けいたします。記事紹介及び閲覧はこちらへ。

ページ上部へ戻る
マカオ新聞|The Macau Shimbun