マカオ、拾ったスマホを着服する事件相次ぐ…中国人とモンゴル人の男2人を拾得物不正占有罪で送検

 マカオ治安警察局は12月16日、タイパ島にある海島警察署の管内で拾得したスマートフォンを着服する事件が近日2件相次ぎ発生したと発表。

 最初の事案は、市民からタクシーの車内にスマートフォン1台を置き忘れたとの通報を受け、タクシー運転手の協力を得て調査を行ったところ、スマホの持ち主がコタイ地区のIR(統合型リゾート)併設ホテルで降車した後、付近で男女2人を載せていたことが判明。ホテルの監視カメラ映像などを元に、このホテルに宿泊している中国本土出身の夫婦であることを突き止め、2人に事情を聞いたところ、夫が車内でスマートフォンを拾い、保護カバーとSIMカードを破棄した上で着服したことを認め、つい出来心でやってしまったと供述したとのこと。

 もう1つの事案は15日にコタイ地区のタイパ・コロアン・コーズウェイ周辺をパトロールしていた警察官が挙動不審な男を発見し、職務質問を実施した際、本人のものではないスマホを2台所持していたという。このモンゴル人の男に事情を聞いたところ、拾ったものであると説明。警察がこのうち1台の持ち主と連絡を取ることに成功し、無事に戻されたとした。

 警察では、上記の中国人とモンゴル人の男2人について、拾得物不正占有罪で送検する方針とした。

拾得物不正占有罪で送検される男ら(写真:マカオ治安警察局)

拾得物不正占有罪で送検される男ら(写真:マカオ治安警察局)

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