マカオ司法警察局がIR運営企業と合同でカジノ犯罪抑止能力向上のためのワークショップ開催

 マカオ司法警察局は1月18日、同月17日にカジノ業界の前線で勤務するスタッフのカジノ犯罪に対する意識と抑止能力向上を目的としたワークショップをIR(統合型リゾート)運営大手のメルコ・リゾーツ・エンターテインメント社と合同開催したと発表。

 同局では、こうした活動を通じて警察と民間の協力を促進し、カジノ及びホテル内における犯罪事案を阻止することで、マカオのカジノ産業の健康な発展につなげたい考えで、過去にも開催実績がある。

 今回のワークショップでは、司法警察局から講師役としてカジノ・経済犯罪捜査に従事する刑事ら12人、メルコ・リゾーツ側からはホテル、警備、監視・調査、ゲーミングテーブル、キャッシャーといった部門から47人が参加。講師から司法警察局の組織と機能、マカオのカジノ施設及び周辺エリアにおいて一般的な犯罪の種類とそれに関連する刑法知識のほか、どのようにしてカジノ、偽造紙幣、マネーロンダリングといった犯罪を抑止するかなどについて講義形式で紹介した後、小グループに分かれ、座談会形式で刑事と参加者が仕事や生活の中で遭遇する犯罪に関する問題やその対応についてのミーティングを行ったとのこと。

 司法警察局では、今後もカジノ関連犯罪の予防と取り締まりを強化して臨むと同時に、カジノ業界との協力を密にし、カジノの前線で勤務するスタッフに対するトレーニングの提供などを通じ、警察と民間の協力体制の下、カジノ及び周辺エリアにおける治安秩序に維持に取り組んでいくとした。

マカオ司法警察局がメルコ・リゾーツ・エンターテインメント社と合同開催したカジノ犯罪抑止能力向上のためのワークショップ=2020年1月17日(写真:マカオ司法警察局)


マカオ司法警察局がメルコ・リゾーツ・エンターテインメント社と合同開催したカジノ犯罪抑止能力向上のためのワークショップ=2020年1月17日(写真:マカオ司法警察局)

関連記事

Print Friendly, PDF & Email

最近の記事

  1.  マカオ治安警察局は7月26日、同局の管轄下にある特警隊が同月27日午前9時から正式にタイパ島北安…
  2.  マカオで複数のカジノIR(統合型リゾート)を運営するサンズチャイナ社は7月25日、今年第2四半期…
  3.  マカオ・コタイ地区にある東亜運動会体育館(通称:マカオドーム)で7月26日午後、マカオ警察総局と…
  4.  マカオ政府統計・センサス局(DSEC)は7月26日、今年第2四半期(2024年4〜6月期)の雇用…
  5.  マカオではアフターコロナで社会・経済の正常化が進んだ昨年(2023年)から歩行者による禁止場所で…

ピックアップ記事

  1.  シンガポール発の国際ラグジュアリーホテルブランド「カペラ」がマカオ初進出することがわかった。カペ…
  2.  マカオの新交通システム「マカオLRT(澳門輕軌)」タイパ線の媽閣駅延伸部が12月8日に開業。マカ…
  3.  豪華絢爛な大型IR(統合型リゾート)を中心としたカジノが目立つマカオだが、実は競馬、サッカー及び…
  4.  マカオ政府は6月17日、政府がコタイ地区の南東部に位置する約9万4000平米の国有地を活用し、約…
  5.  マカオ政府旅遊局(MGTO)が国際旅客誘致策の一環として今年(2024年)1月1日から実施してい…

注目記事

  1.  マカオ治安警察局は3月5日、東京などからマカオへ向かう航空機内で窃盗を繰り返したとして中国人(中…
  2.  日本政府は8月22日、早ければ同月24日にも東京電力福島第一原発におけるALPS処理水(以下、処…
  3.  日本の三菱重工業は2月29日、マカオ政府公共建設局(DSOP)から、マカオLRT(Light R…
  4.  去る12月23日夜、日本の歌手・近藤真彦さんがマカオ・コタイ地区にある統合型リゾート「MGMコタ…
  5.  日本も出場した女子バレーボールネーションズリーグ(VNL)予選第2週のマカオ大会が5月28日から…
香港でのビジネス進出や会社運営をサポート

月刊マカオ新聞

2024年8月号
(vol.134)

マカオに取材拠点を置くマカオ初、唯一の月刊日本語新聞「マカオ新聞」。ビジネスと観光、生活に役立つ現地マカオ発の最新トピックを月刊でお届けいたします。記事紹介及び閲覧はこちらへ。

ページ上部へ戻る
マカオ新聞|The Macau Shimbun