香港、12/17単日の新型コロナ新規感染確認数96人…市中感染90人中感染経路不明が26人=ヘアサロンでクラスターも

 香港では、新型コロナウイルス感染症の流行「第4波」を迎えている。

 香港政府は12月17日夕方の記者会見で、同日午前0時時点集計の単日の新規感染確認数が96人だったと発表。内訳は市中感染が90人、輸入性が6人。新規感染確認数は7日連続で2桁にとどまったが、市中感染のうち感染経路不明は26人に上った。このほか、陽性予備群が70人超いるとのこと。

 市内各所で集団感染(クラスター)も相次ぎ確認されている。この日は香港島中環(セントラル)にあるスパ・ヘアサロン店でヘアスタイリスト4人と客1人の感染が確認されたことを受け、当局が約30人のスタッフに対する検査を進めるとともに、12月8日以降に同店を訪れたすべての人を強制検査の対象とした。このほか、近日は集合住宅(マンション、宿舎)における感染連鎖も続いている。

 ここまでの香港における累計感染確認数は7900人、退院者数は6534人、死者数は124人。

 直近で死亡が確認された62歳の女性は、家族が新型コロナに感染したため検疫センターへ入る予定だったが、衛生当局が検疫令を発出した翌日には家族との電話で無事が確認されたものの、翌々日に連絡がつかなくなり、家族が警察に通報。警察が女性の自宅を訪れた際、室内で亡くなっていたとのこと。死因については調査中だが、遺体から採取した検体を検査した結果、新型コロナの感染が確認されたという。

香港特別行政区のイメージ(資料)—本紙撮影

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