マカオのカジノで中国人ギャンブラー4人が不正行為…ゲーム結果確定後に当たり目へチップ移動、約350万円詐取

 マカオ司法警察局は4月11日、マカオ・コタイ地区にあるIR(統合型リゾート)併設のカジノ施設で中国人ギャンブラー4人組による不正行為があり、同日までにうち1人を逮捕したと発表。

 警察発表によれば、今年(2021年)1月16日にIRの保安担当から監視カメラ映像により不正行為が確認されたとする通報があったとのこと。仲間とみられる4人組のギャンブラーが「シックボウ(大小)」のゲーミングテーブルを囲み、3人が目隠し役となり、ディーラーの隙をついてゲーム結果確定後に5000香港ドル(日本円換算:約7万円)分のチップを配当50倍の当たり目に移動する手口で25万香港ドル(約350万円)分のチップを詐取。その後、カジノを出て中国本土に逃亡したという。

 その後の警察の捜査で、被疑者の身元の特定に成功。このうちチップを当たり目に移動させた男1人が4月8日にマカオへ再入境したことから、イミグレーション施設内で逮捕したとのこと。男は警察の調べに対して犯行を認めた上、詐取した金は仲間内で分配し、自身の取り分は使い果たしたなどと供述しているという。警察では、残る3人の行方を引き続き追っているとした。

シックボー(大小)のゲーミングテーブルのイメージ(資料)=マカオ理工学院ゲーミングティーチング&リサーチセンターの模擬カジノ施設にて本紙撮影

シックボー(大小)のゲーミングテーブルのイメージ(資料)=マカオ理工学院ゲーミングティーチング&リサーチセンターの模擬カジノ施設にて本紙撮影

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