香港、4/24の新型コロナ市中感染確認は1人…N501Y変異株ウイルス、隔離検疫期間満了後のフィリピン人女性

 人口約750万人の香港では、昨年(2020年)11月下旬から新型コロナウイルス感染症の流行「第4波」が続いている。

 香港政府の発表によれば、4月24日午前0時時点集計の単日の新規感染確認数は前日から6人減の3人とのこと。すべて市中感染例で、輸入性はゼロ。市中感染確認の出現は3日連続で、うち1人感染経路不明だった。

 感染経路不明の患者はホームヘルパーとして働くため香港入りしたフィリピン人の女性(38)。政府指定の検疫用ホテル(香港島・西營盤のラマダ香港ハーバービューホテル)で21日間の隔離検疫期間を満了して市中のホストファミリー宅で勤務を開始した後に感染確認されたもので、N501Y変異株ウイルスが検出されたという。

 香港衛生当局では、検疫用ホテル内で交差感染が発生した可能性もあるとし、4月4日から7日の間に患者と同じ6階フロアの宿泊者に対する強制検疫令を発出し、21日間の強制隔離検疫を行うとした。また、3月27日から4月23日までにこのホテルに滞在したすべての人を強制検査対象とし、4月25日までにウイルス検査を受けるよう求めた。このほか、ホストファミリー宅のあるマンションについても全フロアが強制検疫対象となっている。

 香港における過去14日間累計の新規感染確認は164人で、その約22%を占める市中感染36人のうち感染経路不明は16人。ここまでの累計感染確認数は1万1731人、退院者数は1万1340人、死者数は209人。

香港のイメージ=香港島・中環にて本紙撮影

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