香港、新型コロナ市中感染確認13日連続ゼロ…輸入性は1人、ロシア航空会社の乗組員でL452R変異株感染=6/20

 人口約750万人の香港では、昨年(2020年)11月下旬から新型コロナウイルス感染症の流行「第4波」が続いていたが、5月にかけてようやく状況が落ち着き、政府が5月29日に終息との見方を示した。

 香港政府の発表によれば、6月20日午前0時時点集計の単日の新規感染確認数は1人だったとのこと。唯一の感染確認例は海外からの入境者で輸入性の事案。市中感染確認に限ると13日連続ゼロを維持している。

 この日の輸入性感染確認者は6月19日にロシアから到着した同国のロイヤルフライト航空の男性乗組員(36)。無症状だが、L452R変異株ウイルスが検出されたという。

 このほか、翌日以降に感染確認となる可能性が高い陽性予備群(初歩感染確認者)は5人以下とのこと。

 香港における過去14日間(6月6〜19日)累計の新規感染確認は34人で、輸入性事案が32人、市中感染例が2人(うち感染経路不明はゼロ)。ここまでの累計感染確認数は1万1887人(擬似事案1人含む)。

 なお、香港の6月19日午後8時時点のワクチン接種率は28.2%(1回目の接種完了)、18.6%(2回目の接種完了)となっている。累計接種回数は318万2520回、1日あたり接種回数は5万1487回(7日移動平均値4万1527回)。2日連続で接種回数が5万回を超えた。

 マカオ政府が香港との往来制限緩和について正式な協議に入る前提条件とする「香港の市中感染確認14日連続ゼロ」まであと1日となり、達成が現実味を帯びてきた。

香港の町並み(資料)—本紙撮影

香港の町並み(資料)—本紙撮影

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