香港、新型コロナ新規感染確認例が輸入性含めゼロに…約1ヶ月ぶり、市中感染に限ると31日連続=11/8

 人口約740万人の香港では、昨年(2020年)11月下旬から新型コロナウイルス感染症の流行「第4波」が続いていたが、5月にかけてようやく状況が落ち着き、5月末に終息した。

 6月以降は、上旬に1家族の女性3人の市中感染例、24日と27日にかけて空港での業務に従事する男性1人とその密接接触者の1人、7月2日に検疫用ホテルの清掃作業員の女性1人、11日に空港での業務に従事する男性1人の輸入関連性感染確認例(いずれも当初市中感染例からの変更)、8月5日には建設作業員(感染経路不明、これまで感染確認に至らなかった無症状感染者の再陽性事例)、8月17日に空港ラウンジ職員(感染経路不明、L452R変異株)、10月8日に空港カーゴ部門従事者(感染経路不明、L452R変異株)の市中感染確認があったが、市中における連鎖的な伝播は出現していない。

 香港衛生当局の発表によれば、11月8日午前0時時点集計の単日の新規感染確認数は輸入性(海外からの入境者)を含めてゼロだったとのこと。10月10日以来、約1ヶ月ぶりとなる。市中感染確認例に限ると31日連続ゼロを維持した。

 香港における過去14日間(10月25日〜11月7日)累計の新規感染確認は45人で、すべて輸入性事案。ここまでの累計感染確認数は1万2369人(擬似事案1人含む)。

 翌日以降に感染確認となる可能性が高い陽性予備群(初歩感染確認者)は5人以下という。

 香港の11月7日(接種開始から256日目)午後8時時点のワクチン接種率は69.0%(1回目の接種完了)、66.1%(2回目の接種完了)となっている。累計接種回数は909万6925回、1日あたり接種回数は6320回(7日移動平均値7687回)。香港ではワクチンが充足している状況で、政府は9月末までに免疫の壁を構築するのに必要とする目標の接種率7割(1回目接種完了)を突破できるとする見通し示していたが、9月以降は接種回数の低迷が顕著で、11月に入って以降も未達が続く。市内各所に設けられたコミュニティ接種センターのオープン時間は11月1日から短縮され、1回目の接種の受け付けは11月いっぱいまでとなっている。今後、11日からブースター接種が開始予定。

 香港衛生当局では、近日の輸入性感染確認例のうち、ワクチン接種を完了している患者も少なくないとし、不要不急の外遊(特に高リスク地域)及び外地における不必要な大型集会やイベントへの参加を控えるとともに、外地滞在中はマスクの着用し続け、個人・環境衛生管理に努めるよう呼びかけている。

香港のイメージ=香港島・中環にて本紙撮影

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