中国本土、新型コロナ新規市中感染確認は5省区で56人…広東省では3日連続=12/16

 中国本土では、比較的早い時期に新型コロナの封じ込めに成功したが、以降も散発的な市中感染確認例が度々出現している状況。

 中国の国家衛生健康委員会(NHC)が12月17日朝に公式サイト上で公表した情報によれば、同月16日の中国本土における新規市中感染確認は56人(前日から13人減)だったとのこと。内訳は浙江省44人(紹興市40人、杭州市2人、寧波市2人)、陝西省5人(西安市4人、延安市1人)、内モンゴル自治区4人(フルンボイル市)、広東省2人(広州市1人、東莞市1人)、四川省1人(成都市)。中国本土で市中感染確認例が出現するのは62日連続。市中の無症状感染例については2日連続で出現し、陝西省2人(西安市)。

 12月16日24時時点の中国全土で治療中を受けている感染確認者数は1556人(うち輸入性が524人)で、重症者は10人(輸入性5人)。無症状の患者471人(輸入性426人)が医学観察下にあるとのこと。

 目下、11月下旬以降の内モンゴル自治区、黒竜江省、浙江省における感染確認増や各地での新規感染確認例の出現により、再び感染確認者数に占める市中感染患者が過半数となっている。

 中国当局は域内における拡散防止と同時に、域外からの流入と院内感染を防止するための徹底した措置を講じるなどして「清零(ゼロ化)」を目指す徹底的な対処を進めてきた。具体的には、局地ロックダウン、全民PCR検査によるスクリーニング、区域を跨ぐ移動の制限、飲食店等の特定業種に対する営業制限等の措置が挙げられる。しかしながら、10月中旬以降、中国本土の多くの地域で感染力の強いデルタ株の市中感染例が散発している状況。省市区を越えて伝播したものもあれば、一部地域にとどまるものもあり、最初のきっかけとなった感染源もさまざま。近日、内モンゴル自治区フルンボイル市、黒竜江省ハルビン市、浙江省の3市などを中心に散発的な感染例の出現が相次ぎ、香港マカオと陸で接する広東省でも直近3日連続で複数人の感染確認があった中、今後の行方が気がかりだ。

 なお、16日に四川省成都市で市中感染確認された患者は、隔離検疫施設のスタッフという。

 このほか、マカオ特別行政区では12月16日まで68日連続市中感染確認例ゼロ、香港特別行政区でも同69日連続ゼロを維持した。具体的なスケジュールや条件等は未公表だが、中国本土、香港、マカオの三地間で隔離検疫免除の相互往来を再開する準備が進められているとされる。

マカオとの陸路の玄関口のとなる広東省珠海市の拱北出入境ゲート(資料)—本紙撮影

マカオとの陸路の玄関口のとなる広東省珠海市の拱北出入境ゲート(資料)—本紙撮影

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