香港、新型コロナ新規感染確認2071人…初歩陽性者は約4500人、いずれも流行開始以来最多=2/14

 人口約740万人の香港では、昨年(2021年)12月末から新型コロナウイルス感染症の流行「第5波」が始まった。

 第5波のきっかけとして、隔離施設での検疫が免除されていたキャセイパシフィック航空のクルーが検疫規則に違反して外食に出かけた「望月樓」レストランに居合わせた人たち(オミクロン変異株)、市中に戻った後に隔離検疫ホテル滞在中の交差感染が発覚した女性(オミクロン変異株)、複数店舗で販売されていたオランダから輸入のハムスター(デルタ変異株)の3つが認知されており、これらが入り混じって複雑化の様相を呈している。2月に入って以降、市中における新規感染確認数が急増し、その多くが感染経路不明となるなど、状況が深刻化している。

 香港衛生当局の発表によれば、2月14日午前0時時点集計の単日の新規感染確認は2071人で、内訳は市中が2052人、輸入性(海外からの入境者)が19人。ウイルス型については、オミクロン変異株疑いが1957人、デルタ変異株が32人、残りは判定結果待ち。

 単日の感染確認数は流行開始以来最多を2日ぶりに更新。直近7日間で6度目の4桁台となった。さらに、明日以降に感染確認される可能性の高い初歩陽性者は約4500人に上り、こちらも流行開始以来最多。

 新たに確認された死亡者は4人で、第5波下での新型コロナによる累計死亡者数は2桁台に。4歳の男児が1人を除く全員が70〜90代の高齢者。また、3歳の女児1人を含む10人が危篤状態にあるという。近日、多くの高齢者介護施設でクラスターも発生しているとのこと。

 香港衛生当局は14日夕方の会見の中で、公衆衛生研究所に1000点以上の未処理サンプルがあり、13日の感染確認数は本来さらに多かった可能性があることを明らかにした。仮設の大規模ラボが15日未明から稼働予定となっている。また、現在の公立病院の隔離病床稼働率は9割近くに達し、自宅等での搬送待機を余儀なくされる状況となっていることから、ホットラインを設置して支援にあたるとした。感染確認数が上昇を続ける中だが、今後の見通しとして、2月初頭の春節(旧正月)の家族会合をきっかけとしたケースが落ち着いた後、下落に転じることもあるとの見方を示した。

 香港では市中で出現した感染確認及び初歩陽性者の住居のあるマンション同棟住民や立ち寄り先に居合わせた人、下水から陽性反応が検出されたエリア等が次々と強制検疫(検疫センターでの隔離検疫)や強制ウイルス検査の対象となっており、域内におけるソーシャルディスタンス措置、域外からの流入防止を目的とした水際措置の引き締めなどの策も講じられている。14日、本来2月21日までの予定だった学校の対面授業及び校内アクティビティの中断は3月6日まで延長となることが発表された。

 香港の2月13日午後8時時点のワクチン接種率は83.0%(1回目の接種完了)、74.1%(2回目の接種完了)となっている(※1月21日から新たに接種対象となった5〜11歳は含まず)。接種率は昨年後半にかけて伸び悩んでいたが、市中感染確認例が相次ぎ出現したこと、ワクチンパスポート(所定施設入場時に1回以上のワクチン接種証明を要する措置)の導入計画発表などを受けて、年初から上昇傾向が続く。13日単日の接種回数は5万0791回。政府は免疫の壁を構築するための目標として、接種率9割の達成を掲げており、ワクチンパスポートが10日から一部で先行スタートしている。

新界・上水地区にある団地「祥龍圍邨」の特定棟(呈祥樓)で実施された強制ウイルス検査の受検確認作業の様子=2022年2月13日(写真:news.gov.hk)

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