中国本土の新型コロナ新規市中感染者数は760人…7日連続1千人以下、4省区で3桁=9/24

 中国本土では、比較的早い時期に新型コロナの封じ込めに成功し、以降は全国的には安定した状況となり、散発的な市中感染確認例が度々出現する程度だったが、今年(2022年)に入って以降はオミクロン変異株の流入を受け、上海や北京といった主要都市を含む一部地域で比較的大規模な再流行が発生した。

 中国の国家衛生健康委員会(NHC)が9月25日朝に公式サイト上で公表した情報によれば、同月24日の中国本土における新規市中感染確認者数は159人(前日から30人増)だったとのこと。内訳は貴州省86人、四川省40人、黒竜江省11人、チベット自治区8人、広東省6人、天津市3人、浙江省2人、広西チワン族自治区1人、重慶市1人、寧夏回族自治区1人。このうち四川省の11人、貴州省の4人、広東省の2人、黒竜江省の1人、広西チワン族自治区の1人の計19人が無症状から感染確認へ転じた事案。中国本土で市中感染確認例が出現するのは344日連続で、6日連続100人超となった。

 市中の無症状感染例は601人(前日から23人減)。内訳は寧夏回族自治区171人、黒竜江省163人、チベット自治区103人、貴州省94人、四川省26人、天津市9人、新疆ウイグル自治区9人、河北省5人、陝西省4人、安徽省3人、山東省3人、江蘇省2人、河南省2人、広西チワン族自治区2人、甘粛省2人、江西省1人、重慶市1人、雲南省1人。

 無症状を含む新規感染者数は760人で、4日連続増。ただし、7日連続1千人以下は維持した。

 9月24日24時時点の中国本土で治療中を受けている感染確認者数は2947人(うち輸入性が552人)で、重症者は36人(輸入性ゼロ)。無症状の患者1万2067人(輸入性790人)が医学観察下にあるとのこと。

 24日の新規感染者数が3桁となった省市区は貴州省(180人)、黒竜江省(174人)、寧夏回族自治区(172人)、チベット自治区(111人)の4省区。

 貴州省では省都の貴陽市の一部で全民PCR検査によるスクリーニングが続く状況。黒竜江省は5日連続3桁。大部分がジャムス市と黒河市からの報告例だが、省都のハルビン市でも感染者が10人出現。ハルビン市当局は伝播チェーンははっきりしており、家庭、居住地等におけるクラスターとの見方を示している。

 香港・マカオに隣接する広東省では、しばらく落ち着いた状況が続いた後、8月5日以降は連日複数の感染例が出現している状況。24日の新規感染者数は前日から1人減の4人で、内訳は広州市が3人、深圳市が1人。

 中国本土の状況は総じて落ち着いている一方で、香港ではソーシャルディスタンス措置の第二次緩和後に市中感染確認数の緩やかなリバウンドが続き、一旦1万人(輸入性含む)水準まで増加した後、直近では5千人台まで減少しており、当局は流行緩和との見方を示している。9月26日からは入境時の義務的隔離検疫も不要となり、事実上ウィズコロナに転換したといえる。マカオについては1ヶ月以上にわたって市中感染確認数ゼロの落ち着いた状態を維持。こちらは中国本土に倣ってゼロコロナ政策を堅持する方針を示している。

中国広東省深圳市の繁華街「東門歩行街(老街)」(資料)—本紙撮影

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